鹿児島空港から福岡へバスで移動しよう。料金やお得な乗り方を紹介

鹿児島空港のある霧島市から福岡市までは、およそ250kmの距離があります。鹿児島空港から九州を縦断し福岡に向かう場合、アクセス手段にはどのようなものがあるのでしょうか。

鹿児島空港から福岡市へのアクセス手段には飛行機、バス、新幹線があります。それぞれを利用した場合の料金等を比較してみましょう。（※2018年10月時点）

まず所要時間を比較すると、飛行機は55分、新幹線（つばめ）は1時間46分、バス（桜島号）は約4時間です。ただし飛行機は搭乗・降機手続き等を含めると2時間30分以上かかりますし、新幹線も鹿児島中央駅駅までのバス乗車時間等を含めると、約3時間かかります。

一方料金を見ると、飛行機2万800円、新幹線1万450円（＋バス代1250円）、バス4000円です。

交通手段を選ぶ際はコスト・便数等のバランスを考慮し、旅のスタイルにあったものを選びましょう。

3つの交通手段を見比べた場合、本数が多く料金も安いのはバスです。

福岡までは西日本鉄道、西鉄高速バス、JR九州バス、鹿児島交通観光バス、鹿児島交通、南国交通の6社が共同運行しており、バス停『鹿児島空港』からは8便、『鹿児島空港南』からは1日24便が福岡に向かいます。

コスト・便数のバランスが良いので、時間がとれるならバスがベストな選択といえるでしょう。

バスは九州自動車道を縦断して福岡に向かいます。福岡行バスの詳細について確認してみましょう。

鹿児島空港と福岡市内を結ぶのは、『桜島号』という高速バスです。全席指定となっており、乗車には事前の予約が必要です。

運行会社によって車体カラーは異なりますが、いずれの車両も3列シートのハイデッカーまたはスーパーハイデッカーが使用されます。

座席は昼便は2＋1列、夜便は独立3列が基本です。ただし場合によっては夜でも昼の車両の利用や、昼でも夜の車両を使うこともあります。

車内にはトイレが完備されているほか、便によってはビデオ、おしぼり、毛布、コンセントも常備されています。

また座席に設置されているしおりには、車内設備の説明のほか緊急時のお願いも掲載されているので、まずは一通り目を通しておくことをおすすめします。

鹿児島空港から博多バスターミナルまでは、前述のとおりおよそ4時間で到着します。「長い」と感じるかもしれませんが、昼便は『えびのPA』と『北熊本SA』で15分ずつの休憩があるので安心です。

また鹿児島空港から徒歩10分ほどの『鹿児島空港南』で乗車すれば、停車駅の少ない『ノンストップ便』を利用することも可能です。

鹿児島空港内発のバスはすべて各駅停車便なので、少しでも早く福岡に到着したい人は、鹿児島空港南まで移動することをおすすめします。

バス旅を快適なものにするには、事前の情報収集が重要です。福岡までバスを利用する予定の人のため、利用したいお得情報や現地情報を紹介します。

乗車予定日が決まったら、早めに予約することで『WEB割』が適用されます。

利用には乗車日1カ月～1日前までに九州バスネットワークポータルサイト『＠バスで』でWEB予約をして、カード決済またはコンビニ決済まで済ませておかなければなりません。

割引は片道からでも適用され、鹿児島空港南から博多・天神まで乗車した場合、料金は500円引きの3500円となります（※2018年10月時点）

ただし閑散指定日に限るうえ、後での乗車変更はできないので注意してください。

＠バスで：https://www.atbus-de.com/

鹿児島空港では搭乗ロビー正面の3番出口を出て、左に曲がるとすぐにバス乗り場があります。出口上部に『バス案内所』という表示も出ているので、指示通り歩けば迷うことはないでしょう。

鹿児島空港バス乗り場前には、全国的にも珍しい、『おやっとさぁ（おつかれさま）』という『空港内天然温泉足湯』があります。待ち時間に余裕のある人は、こちらに足を浸けて楽しんでみてはいかがでしょうか。

温泉はナトリウム 炭酸水素塩泉で、ほのかな硫黄の香りが漂っています。通常席20席、車いす専用席1席のゆったりした作りで、誰でも気兼ねなく利用できる温泉です。

・施設名：天然温泉足湯おやっとさぁ
・住所：鹿児島県霧島市溝辺町麓822（鹿児島空港1F 前面通路 3番出入口横）
・営業時間：9:00～19:30（季節によって変動あり）
・公式HP：https://www.koj-ab.co.jp/relax-and-enjoy/oyattosa.html

鹿児島空港から福岡に向かうには、高速バスが便利です。バス内の設備も充実しているので、長時間の乗車も快適に過ごすせます。

乗車券はWEBからならお得な割引が適用され、できるだけコストを抑えたい人にもぴったりです。

待ち時間には空港内の足湯を利用して、バスでの長距離移動に備えてみてはいかがでしょうか。