仙台空港の歴史とこれから。発着路線や発着回数、発着情報をチェック

2011年3月11日に起こった東日本大震災により、仙台空港は大きな被害を受けました。海岸から近い立地だったこともあり、大量の海水が流れ込み、滑走路は冠水、ターミナルビル地下にある仙台空港線は、トンネル部分が水没してしまいました。

海水が引いた後も、空港の敷地内には大量の瓦礫が残され、航空機の離着陸もままならない状況が続いたのです。

震災直後は、仙台空港の国内線・国際線ともに、発着回数・乗降客ともに激減しました。国際線の着陸回数は、前年度の約2割、国内線は約7割まで落ち込み、国際線乗降客は前年度の約3割、国内線は約8割近くとなったのです。

震災から年月が経つにつれ、国内線・国際線の着陸回数・乗降客数は、徐々に回復傾向となりました。

国際線では、まだピーク時の数字には及ばないものの、航空機の発着回数が増加するのに比例して、乗降客数が大きく伸びています。一方国内線は、ここ数年横ばいが続いています。

とはいえ、こうした数字は、仙台空港が震災から受けたダメージから、ようやく脱しつつあるということを示しているといえます。

仙台空港は、16年7月に民営化されて以来、リニューアルを重ねています。到着口フロアである1階には、東北6県の観光情報を提供する観光案内所が設置されました。

利便性を高めることで、仙台空港を東北エリアの窓口として位置づけ、利用客の増加につなげる試みがなされています。

現在の仙台空港では、国内線・国際線の発着路線はどのようになっているのでしょうか。1日に離着陸する便数や、行き先となっている空港についてまとめました。

今や、震災時のダメージを全く感じさせないほどの航空便の乗り入れ数であり、国内外の主要空港と東北を繋いでいます。

仙台空港の国内線は、現在1日100便以上が発着しています。日本国内のほとんどの主要空港とは、何らかの便で路線が繋がっています。行き先となっている空港は、以下の通りです。

• 新千歳空港
• 小松飛行場
• 伊丹空港（正式名称：大阪国際空港）
• 関西国際空港
• 中部国際空港
• 羽田空港（正式名称：東京国際空港）
• 成田国際空港
• 神戸空港
• 広島空港
• 出雲空港
• 福岡空港
• 那覇空港

行き先となっている空港は、2018年11月時点のものであり、今後増減する可能性もあります。
LCCはピーチのみ
仙台空港に乗り入れているLCCは、ピーチのみです。新千歳空港と関西国際空港への路線があります。それぞれの空港への1日の運航本数は2便から3便となっており、便数は限られています。

国際線は、アジア圏の路線が中心となっています。仙台空港から国際線で行くことができる空港は、以下の通りです。

• ソウル：仁川国際空港（インチョン）
• 上海：上海浦東国際空港 （シャンハイプードン）
• 北京：北京首都国際空港
• 台北：台湾桃園国際空港（タイワントウエン）
  
  

LCCは、前述したピーチ航空のみが、台湾桃園国際空港行の路線を持っています。

仙台空港を発着する、飛行機の情報はどこで取得できるのでしょうか。

仙台空港は公式HPを持っており、常にフライト情報を更新しています。手っ取り早く情報を得るには、最も良い手段です。

ただし、表示されるフライト情報は、就航している航空会社から提供されるものを基にしているため、より最新の情報を確認する場合は、航空会社HPをチェックするとよいでしょう。

仙台空港のフライト情報は、仙台空港の公式HPのトップ画面の『フライト情報』コーナーからチェックすることが可能です。

当日のフライト情報のみならず、当月のフライト情報を一覧で見られます。出発時刻やフライト状況、搭乗時のゲート番号まで確認することができるので、非常に重宝するでしょう。

翌月以降のフライトスケジュールは、各航空会社のHPでチェックしましょう。

台風や飛行機の機械トラブルなどで、運航ダイヤに乱れが生じた場合や、運休となった場合にも、情報が掲載されるので、フライトを控えている人はこまめにチェックすることをおすすめします。

公式HP：https://www.sendai-airport.co.jp/flight/

東日本大震災により、甚大な被害を被った仙台空港ですが、今や東北エリアの窓口として、数多くの飛行機と乗降客を迎えています。

国内の主要空港にはしっかり路線を持っており、国内移動に便利な空港となりました。また、国際線では、観光客の多いアジア圏への路線を持ち、時代の流れをとらえています。

仙台空港の国内外の路線情報をチェックし、知識として蓄えておきましょう。仙台空港を利用した旅程を立てる際、行き先の選定や、移動方法を決めるのに役立ちます。