長崎空港から長崎港へのアクセス紹介。バスの活用が便利

長崎は外国との交易によって繁栄した街です。かつて長崎港は長崎交易の中心地であっただけでなく、江戸幕府が公認した唯一の国際貿易港でした。

現在は、離島の人々や観光客が利用する長崎の海の玄関口として重要な役割を担っています。

長崎港は、長崎駅より南東に約1kmの長崎市元船町に位置します。路面電車の大波止（おおはと）停留所の近くにあることから「大波止港」ともよばれることがあります。

長崎港には「ビックピット」の愛称で親しまれる「長崎港ターミナル」があります。

ターミナル内にはフェリーやクルーズ船などの乗り場はもちろん、食事やショッピングができるフロアがあり、乗船までのひとときをゆっくりと過ごせるでしょう。

長崎港は、周辺の離島へ移動や観光に利用され、フェリー・ジェトフォイル・高速船・観光遊覧船など、さまざまな種類の船舶が発着しています。

以下は、主に長崎港を利用する運航会社および航路です。

・長崎-五島列島（奈良尾、福江、奈留島）
運行会社：九州商船
船種：フェリー（万葉・椿）

・長崎-有川
運行会社：九州商船
船種：高速船（シープリンセス）

・長崎-五島列島（奈良尾、福江）
運行会社：九州商船
船種：ジェットフォイル（ぺがさす）

・長崎-上五島（鯛ノ浦）
運行会社：五島産業汽船
船種：高速船（びっぐあーす）

・長崎-伊王島-高島航路
運行会社：長崎汽船
船種：高速船（鷹・俊寛）

・観光遊覧（軍艦島上陸・周遊、長崎港めぐり）
運行会社：やまさ海運
船種：遊覧船（マルベージャ）

運航ダイヤについては、各会社の公式HPを確認しましょう。船によっては期間ごとに時刻表やプランが更新されています。

また、船の運航状況は天候状況によって左右される点にも注意が必要です。

たとえば九州商船の場合、船の欠航は出発の1時間前に決定されるので、台風や荒天時は、利用の約1時間前に電話で確認しなければなりません。

長崎空港から長崎港までのアクセス方法は空港リムジンバス・マイカー・タクシーなどさまざまです。所要時間と料金を確認し、できるだけお得に移動できる方法を考えましょう。

ここでは主に空港リムジンバスを利用したアクセス方法を紹介します。

長崎市内から長崎港までの移動には『長崎県営バス』と『長崎バス』が運行する空港リムジンバスが利用できます。

長崎港直行ではありませんが、最寄りの停留所からはわずか徒歩5分です。本数が多く、片道運賃900円と比較的リーズナブルなので最も利用しやすい交通手段の1つといえます。

ただし、空港リムジンバスの経路は複数あり、長崎港の最寄りの停留所で停車するものと停車しないものがあります。乗車する前に、時刻表と経路を確認しましょう。

茂里町行き、大波止で下車。時刻表と経路を確認

長崎港の最寄りの停留所は『大波止』です。近くには路面電車の大波止停留所もあります。

大波止で停車するのは、空港リムジンバスの『出島道路経由』のみで、住吉・道の尾・浦上（長大東門前）経由は、別のルートを通ります。

空港から大波止停留所までは約40分、大波止停留所から長崎港までは徒歩で5分ほどです。

上記では、長崎港の最寄りの停留所に停車する『出島道路経由』の空港リムジンバスを紹介しましたが、次は長崎駅を経由して長崎港に向かうルートを考えてみましょう。

空港リムジンバスのほとんどは、長崎駅を経由または終点としています。

大波止で停車する『出島道路経由』に乗車できればベストですが、別のルートのバスに乗車しても長崎駅で下車すれば問題はありません。港までは徒歩圏内です。

長崎港と長崎駅の距離は1km強で、徒歩で約15分です。『長崎駅前駅電停』から路面電車を利用する場合は、2駅先の『大波止』で下車しましょう。料金は120円です。

長崎駅までの空港リムジンバスは本数が多く、次の便まで長く待たされることはありません。予約は不要で、そのときの予定に合わせてルートや時間が自由に選べます。

長崎バスの『長崎空港線エアポートライナー』と長崎県営バスの『長崎空港リムジンバス』は、空港の④番・⑤番のりばから発車します。

• 出島道路経由
• 昭和町・浦上経由
• 住吉・道の尾経由

いくつかの経由がありますが、全て長崎駅前で停車します。『出島道路経由』は出島道路をノンストップで走るため、長崎駅までは最速の45分です。

長崎港は長崎駅から約1kmの好立地にあります。電車やバスで移動する際は、まずは長崎駅を目指しましょう。駅から港までは徒歩圏内ですが、荷物が多い場合は、路面電車かタクシーを使うとよいでしょう。

スピーディーでお得に移動したい場合は、空港リムジンバスの『出島経由便』に乗車するのがベストです。