端午の節句といえば鯉のぼり。諸説ありますが、遡るとその昔、中国から伝わった菖蒲などを軒先に飾る厄除けの風習から始まり、甲冑・のぼりを飾る武家の男の子の誕生を祝う風習へ、そして徐々に一般的に知られる武者人形や立身出世の象徴である「鯉」ののぼりを飾る風習へと広まっていったのだとか。
全国各地で催されるイベントとして広く認知されていますが、場所が変われば飾り方も変わってきます。知らないなんて勿体ない!・・・という事で、公共交通機関の利用を前提としたオススメ鯉のぼりスポットをピックアップしてみました♪
提供元:館林市観光協会
毎年、群馬県館林市で開催されているこいのぼりの里まつりは、鶴生田川(つるうだがわ)両岸・多々良沼保安林・近藤沼・茂林寺川(もりんじがわ)の全4か所の会場で、合計約5000匹の鯉のぼりが泳ぐギネス認定された世界一のこいのぼり祭りです。鶴生田川のメイン会場では約4,000匹が集結する圧巻の光景が広がります。見頃を迎える「館林さくらまつり(4/9まで)」から同時開催され、4月2日の夜はLight It Up Blue(世界自閉症啓発デー)の青い光でライトアップされます。期間中は各種イベントも催され、大変賑わいを見せます。
提供元:常陸太田観光物産協会
茨城県常陸太田(ひたちおおた)市の竜神峡谷に舞い踊る、約1,000匹の鯉のぼりと新緑のコラボレーションが壮観のイベントです。子供の日には本州一の歩行者専用橋である、竜神大吊橋の渡橋料が無料になる等、期間中はお子様向けのイベントが企画開催されます。竜神大吊橋は日本一高いバンジージャンプ(13歳~)が体験できる事でも有名で、スリルを求められる方は是非、挑戦してみてはいかがでしょうか♪見るだけでも親子でドキドキわくわく体験できる事、間違いなしです!
提供元:栃木市観光協会
栃木県栃木市万(よろず)町、巴波川(うずまがわ)で開催されるこのイベントは、巴波川上空に飾られた約1,000匹の鯉のぼりを川沿いから、江戸時代を思わせる蔵屋敷を背景に眺めるのも良いですが、蔵の街遊覧船に乗船してゆらゆらと船に揺られながら仰ぐこともできます。遊覧船の乗船時間は約20分で、船頭さんが歌う民謡「栃木河岸船頭唄」を聞きながら江戸時代に思いを馳せてみるのも、普段ではできない体験です。
提供元:いの町観光協会
高知県吾川郡(あがわぐん)いの町の不織布を使用したこいのぼりが、空ではなく川の中を約300匹が群れとなり泳ぎます。日本一青く美しい、仁淀ブルーと称される水質全国1位の仁淀川(によどがわ)でのイベントで、通常の鯉のぼりとは異なり、鮮やかに染色されているので、水中を泳ぐ光景はなんとも幻想的です。川の上流には「にこ淵」というエメラルドグリーンの神秘的な滝壺があるのだとか・・・。土佐和紙製品の販売や露天、お子様向けのイベントも開催されるなど、時間が許す限り訪れてみたいスポットです。(仁淀ブルーシーズンは8月中旬から1月中旬頃)
提供元:玖珠町観光協会
口演童話家久留島武彦先生の口演童話行脚50年を記念して始まった、大分県玖珠町(くすまち)で開催されるこどもの為のお祭りです。1号目の全長60M、重さ200kgの日本一のひごいを皮切りに、2号目の全長76M、重さ250kgの世界一のまごい、3号目の全長55M、重さ180kgのみどりこいを製作してきた歴史があり、当日は河川敷会場にて屋根より高いこいのぼりを実現させる為、大型クレーン車を出動してジャンボこいのぼりを空高く掲げます。会場は2か所あり、イベント中はジャンボこいのぼりの中を通り抜けできたり、ステージや各会場での催しがいくつも企画されています。
子供の成長を願って個々の家で行われてきた風習が、時代ごとに様々な変化を遂げてきています。
これまではお祭りとしての鯉のぼりイベントを紹介してきましたが、最後にもう1つだけご紹介します。
提供元:青い鯉のぼりプロジェクト
始まりは瓦礫の中から見つけた泥だらけの「青い鯉のぼり」
提供元:青い鯉のぼりプロジェクト
東日本大震災で亡くなった子供達へ捧げる鯉のぼりとして活動が始まり、現在、約1000匹の各地方から寄贈された青い緋鯉を、天国にいる子供達の鎮魂と今を生きる世界中の子供達の平和を願い毎年揚げられています。想いを風化させないよう100年先の祭り、未来への希望を託した一定期間だけ現れる震災遺構の認知を目指している取り組みです。