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2017年05月01日 エアライン豆知識

機内食が美味しくない?!と感じた人へ知ってほしい5つの要因。

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利用者目線の改良が加えられてきている機内食。
ご当地の味を味わえる空弁を持参したり、LCCや短時間飛行で利用する方にとっては機内食は縁遠くなっているかもしれませんが、食す機会があった際、その味付けに違和感を覚えた記憶はありませんか?
ただ単に、食文化の違いや好みじゃない味付けである場合もありますが、今回は・・・食が進まない。そんな感覚に陥っている根本的な原因について探っていきたいと思います!

要因1:乾燥の影響!?

砂漠
出典:https://pixabay.com

料理は味!そして香りが重要です!鼻をつまんだ食事は味気ないものです。そして味覚・嗅覚は適度な湿度環境により正常に機能している様なのです。飛行機内は砂漠地帯よりも乾燥した湿度15%以下。屋内での快適湿度が40~60%と言われているので、低い湿度環境では味覚・嗅覚は低下せざるを得ません。

道理で飛行機内で飲み物が欲しくなったり、航空会社によっては丁度良いタイミングで機内サービスの飲み物が提供されるわけですね・・・
ただ、それでも一時的な水分補給なので、機内の湿度が上昇しない限り味覚・嗅覚の低下は防ぎきれないのかもしれません。

要因2:低気圧の影響!?

低気圧
出典:https://pixabay.com

ドイツのフラウンホーファー研究所では、機内の圧力に設定した環境では、味覚は通常より約30%低下し、塩味と甘味が分かりにくくなる、まるで風邪を引いた時と同じ状態になると発表しているそうです。

酸味は変わらない為、濃厚なトマトジュースがジューシーに感じられるという現象になるのだとか。・・・実に興味深い例ですね。個人的に濃厚トマトジュースは苦手なので、是非試したい所ですが、乾燥に続き気圧で30%減少した味覚は今、一体何%なのか気になるところです・・・

要因3:騒音の影響!?

騒音
出典:http://peoples-free.com

騒音に関しての記述はいくつか存在しており、抜粋してみると80デシベルの環境下では味覚が強くなり、よりおいしく感じるようになり、85デシベル以上の騒音の中でうま味と甘みを感じにくくなり、100デシベル下では味がしない。という情報が行き交っています。
飛行機の機内騒音は、およそ80デシベル~120デシベル(エンジンの近く)の為、座席の場所によって騒音の影響を大きく受ける方と、そうでもない方とに分かれる事が考えられます。その為、必ずしも騒音で影響されるとは言い切れないようです。

苦味=酸味>塩味>甘味
舌の味覚器官のみピックアップした場合、
4基本味(うま味除く)を並べると機内での機能レベルはこれくらいでしょうか・・・?

「味覚地図」と呼ばれる説では舌の付け根から苦味→酸味→塩味→甘味と順に部位により敏感に感じ取るとされており、舌先の甘味が一番影響されるのは仕方ないのかと思っていましたが、実際には舌に点在する味蕾はそれぞれ複数の味を感じ取り、均一に機能しているのだとか・・・。なぜ甘味が弱いのか、謎が深まるばかりです。
味覚伝達メカニズムの世代交代~「味覚地図」は舌に存在する?~

要因4:過度な調理!?

調理
出典:https://pixabay.com

飛行機内では食中毒などの予防を重要視しています。その為、レア状態の料理の提供が難しく、出来上がったものを冷蔵して、提供前に再度熱を加えるなどして、必要以上に火を通す傾向があるようです。これにより火が通りすぎてパサついたり、固くなりすぎ、まずくなるという料理自体の原因も少なからず考えられます。

結果!

飛行機内では湿度・気圧・騒音の影響により味覚等の機能が低下するという科学的根拠に加え、料理によっては衛生面を考慮した調理方法が影響しているという結論が導き出されました。

しかしながら、各航空会社により上記の要因を考慮して様々な調理・工夫を凝らしているのも現状で、今では味を追求した、まるで上空のレストランの様なこだわりの料理を提供する航空会社もあります。
では単純にその飛行機特有の味覚に及ぼす影響が原因という結論に至るには、生きている以上切っても切れないもう1つの要因を考えなくてはなりません。

最後の要因:年齢と味蕾の関係

舌
出典:https://pixabay.com

単純に人間の味蕾(みらい)=味を感じる器官の数は乳幼児から高齢者にかけて次第に減少している、というのはご存知でしょうか。極端に言うと、昔食べた機内食よりも今の機内食の方がまずい!?なんていう感覚がある場合には、その個人差による味蕾の減少も少なからず関係しているのかもしれません。
個人的にはこの要因に一番衝撃を受けております・・・

また、長時間の飛行による上記要因を総じて「ストレス」として感じ、口腔乾燥症(ドライマウス)に陥り味覚障害を引き起こす場合も考えられています。そんなときは音楽や読書等でリラックスしてみたり、唾液腺をマッサージして唾液の分泌を促してみるのも良いかもしれません。

余談:味蕾の減少が気になる方には・・・

味覚低下!?そんなはずは・・・と私自身、疑い半分・不安半分。

そこで、簡易的に調べられる方法を最後にご紹介!!
日本味覚協会が開発した味覚力(舌年齢)をチェックする、その名も「味覚診断チョコ!!」
レベルはEASY・NORMAL・HARDの3種類があり、HARDは全問正解率1%の超難問なのだとか。遊び感覚で楽しみながらできる、味覚力チェックはいかかでしょうか♪
味覚診断チョコ
出典:http://mikakukyokai.net

日本味覚協会公式サイト
●味覚診断チョコご購入は→こちら

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