寝坊してしまった、渋滞に巻き込まれて間に合わないなど、飛行機に乗り遅れてしまった場合の対処法や注意点をご紹介します。
間に合わないと分かった時点で、まずは航空券を購入した代理店もしくは航空会社に連絡しましょう。
まだ飛行機が出発する前であれば、様々な対処法があります。航空券の種類や便の状況などにもよりますが、予約変更をしてもらえるかもしれません。
JAL・ANAなどの一般航空会社の航空券であれば、出発前に連絡を入れることで予約変更が可能。
寝坊した、電車が遅れて間に合いそうにない、大渋滞に巻き込まれたといったトラブルが発生したらできるだけ早く連絡しましょう。
ただし、出発前の予約変更ができるのは正規航空券もしくは株主優待で購入した航空券のみ。
搭乗する日より○日前までに予約をすると割引になる、という早割を利用して航空券を購入していると、予約の変更はできません。
早割取り消しの手数料は運賃の50%ほどかかってしまいます。飛行機が出発してからのキャンセルはさらに高い手数料を必要とするため、少しでも早くキャンセルの連絡をして手数料を最小限に抑えましょう。
LCCの場合、航空会社によって対応方法が異なります。いくつかのLCCの例をご紹介します。
・ジェットスター
予約変更には追加料金・変更手数料が必要になるものの、予約変更は可能です。
予約をしている座席にもよりますが、予約していた便のチェックイン時刻まではどの航空券も変更することができます。
・スプリングジャパン
予約をした区分(運賃)によっても異なり、ラッキースプリングで予約をしている場合は変更不可です。
その他スプリングなら出発の8日前まで、スプリングプラスは出発の7日前まで予約変更はできます。ただし、当日トラブルが発生しても急きょ変更はできません。
航空会社の「フラット・タイヤ・ルール」をご存知でしょうか?搭乗予定だった顧客がトラブルなどでやむを得ず飛行機の乗り遅れてしまった際、次のフライトのキャンセル待ち航空券を発行してくれる、という航空会社特有のルールのことです。
適用となれば航空会社によって違いはあるものの、追加料金がなし、もしくは最小限の手数料だけで変更ができるようになっています。ただし、キャンセル待ち航空券なので次のフライトで空きがないとさらに次のフライトへ回されることになるため、待ち時間はある程度覚悟しておきましょう。
また、あくまで航空会社特有の非公式ルールなので、必ず適用となるわけではありません。乗り遅れてしまった事情やスタッフの判断によっては適用されない可能性もあります。まずは出発する時刻の前に連絡を入れておくことをおすすめします。
出発時刻までの連絡ができなかった場合、もしくは予約変更ができない航空券だった場合は、搭乗する予定だった航空券は取り消しを行います。そして新たに航空券を取り直さなくてはなりません。
空港に遅れて到着して取り消した後、新しく航空券を購入することができます。ただし、事前予約しているほとんどが多いため、空席はかなり少なくなっているケースがほとんどです。
空きがある便を探してその場で予約はできるものの、割引などはほぼ適用されません。正規の料金で購入すると料金が高くなってしまいます。
最近は、当日の航空券がインターネットで予約できるようになっているため、少しでも安く購入できるインターネットを利用して予約することをおすすめします。
乗り遅れてしまい、次の便やその次の便の航空券もなさそう…というときは、日を変える以外に空港を変える方法もあります。
羽田空港で乗り遅れてしまったら、成田空港からの便をチェックしてみるなど、公共交通機関でアクセスできる他の空港で空いている便がないかどうか探してみましょう。最悪の場合の手段ですが、どうしても…というときには検討してみてください。
無事に空港に到着し、チェックインを済ませてからゆっくり過ごしていると、気づかないうちに乗り遅れてしまっていた…という場合は、再度チケットを買い直さなくてはなりません。
ただし、チェックインをしているということはスタッフもわかっているため、放送で呼び出しがあったりスタッフが探し回ったりなどして、乗ってもらえるように対応はしてもらえます。
自分自身の都合で乗り遅れる場合もあれば、手荷物検査や出国手続きで時間がかかって乗り遅れてしまう…というケースもゼロではありません。出発時刻が差し迫っている場合は近くのスタッフに声をかけ、時間がないことを伝えると対応してもらえます。
とはいえ、できるだけトラブルなく、飛行機に乗りたいですよね。混雑は自分のせいではないことですが、混雑を見越して余裕を持った行動をするのが一番です。
チェックイン後に乗り遅れてしまった場合で出国手続きは済んでいる状態なら、必ず出国手続きのキャンセルも行わなくてはなりません。
出国手続きが済んでいると、そのまま再入国はできないからです。また荷物をすでに預けているため、荷物が空港に置いていかれているのか、それとも載せられたままで荷物だけ飛び立ってしまっているのかも確認しましょう。
飛行機に乗り遅れてしまった場合の対応方法についてご紹介しましたが、できるだけ乗り遅れないように対策を立てておきましょう。
飛行機に乗る前日に、必ず当日の出発時刻をチェックしておきましょう。
予約をしたと思っていた時刻が記憶違いだったり、予約変更をしていたのに変更する前の時刻で覚えていたりすると、当日乗り遅れてしまう可能性があります。前日に再度確認しておけば安心です。
空港までの交通手段は車・バス・電車など様々な方法があります。どの方法であっても空港への到着時刻は遅れてしまう可能性があります。
空港にぎりぎりの時刻で到着するスケジュールではなく、何かトラブルがあっても搭乗時刻・チェックイン時刻に間に合うようにスケジュールを組んでおきましょう。
早く到着して時間が余ってしまっても、レストランや施設が充実している空港が増えています。出発までのわくわく感を空港で楽しみつつ、時間に余裕をもって行動したいですね。
飛行機に乗り遅れないようにあらかじめ対策をしておくのが一番ですが、何らかの事情で乗り遅れてしまう可能性もあります。
もしも乗り遅れてしまいそうになったらまず連絡を入れましょう。航空会社によって対応が異なるため、航空会社のルールに従って適切に手続きを行ってくださいね。