沖縄のやきそばは一味違う! そば粉ではなく、小麦粉を使って作る面は、もっちりとした食感で、ボリュームも満点。
独特なぼそぼそとした食感は、中華麺と違って、最後にゆでた麺に油を吸わせるため。
この工程には、冷蔵庫のない時代に麺の保存性を高めるという重要な役割があったそうです。
沖縄では「すば」「うちなーすば」とも呼ばれ、農山漁村の郷土料理100選にも選ばれています。
逆に、本州のでいう「蕎麦」は「日本のそば」「ヤマトのそば」などと呼ばれています。
沖縄に小麦粉を使った麺料理が知られるようになったのは明治後期といわれていて、
沖縄蕎麦と、本土のラーメンは先祖が同じ兄弟のようなものだと考えられています。
昔はケチャップで味付けをするのが一般的で、今でもケチャップ味の沖縄やきそばも存在するのだとか。
現在は、普通のやきそばと同じようにしょうゆやウスターソース、塩味のものが多く、
味はラーメンより肉うどんに近くなっています。
だしは豚骨とカツオだしのブレンドで、店によってその比率はさまざま。
その店だけの個性豊かな和風だしをお楽しみあれ!!
ごはんの上にたこミート、チーズ、レタスにトマトを乗せたシンプルな料理でありながら、今や全国で人気のタコライス。
タコライスは、沖縄県北部・金武町(きんちょう)の小さなパーラーで生まれました。
米軍基地の軍人に人気のタコスの具をごはんに乗せたのがはじまりだそうです。一般の人に根付いたのは1980年代からと比較的新しい料理です。
そこにチーズやトマト、サルサソースが加わり、現在のタコライスとなりました。
ソースはトマトベースが基本ですが、思い切りからいものや、逆に子供向けのケチャップバージョンなどがあります。
今では給食でも定番メニューで大人から子供までみんなに親しまれています。
レトルトなども最近は発売されていて、「彼への初めての手料理はタコライス」という内容のCMが流行ったこともあるのだとか。
タコライスの店は沖縄のいたるところにあり、その数はなんと300軒以上とも言われています。
中でも「キングタコス」は、タコライスを初めて考案した店として有名。
地元では「キンタコ」の愛称で親しまれています。
一番の定番はタコライスチーズ野菜。
たっぷりのお肉と野菜で栄養バランスも満点。
チェダーチーズが、温かいご飯の上でとろけます。まさに、一度食べたら病みつきになる味!