格安航空券・飛行機チケット・LCCの予約

昨今、耳にすることも多くなったLCC（ローコストキャリア）。旅好きの間では、その破格ともいえる料金の魅力で利用したことがある方も多いのでは。LCCとは、英語の「Low Cost Carrier」の頭文字をとったもので、“エル・シー・シー”とも呼ばれます。

日本で格安を謳った航空会社としては、1998年に就航したスカイマークが草分け的存在として知られていますが、LCCの本格的な参入は、2007年のジェットスター。国内線としては2012年に就航したピーチ（ピーチ・アビエーション）といわれ、現在では、数多くのLCC・格安航空会社が日本の空を飛んでいます。

LCCの魅力は、何といってもその運賃の安さにあるのですが、その安さを提供するために、徹底的なコストカットが行われています。フルサービスを行っているレガシーキャリア（大手航空会社・既存航空会社）を利用するような感覚でLCCを利用すると、思わぬ誤解や不満を抱くおそれがあります。例えば、座席指定が有料だったり、受託手荷物（機内に持ち込まない預け荷物）が有料だったり、機内食やドリンクが有料だったり…

LCCではプラスαのサービスは、ほとんどの場合が有料です。各種サービスを必要なお客様のみに提供することによって、低価格に特化しているのです。このようなLCCの特徴をしっかりと理解して、賢いフライトを楽しみましょう。

LCCのメリット

◆運賃が安い！
LCC最大のセールスポイントでもある料金。さまざまなコストカットを実践しており、レガシーキャリアの半額以下で利用できることも少なくありません。

◆キャンペーンを実施！
LCCの運賃は基本的に、早く予約したほうが安くなる傾向にありますが、予約状況などにより変動したりすることも。○○就航キャンペーンや季節に応じたキャンペーンのほか、予告なく突然バーゲン価格でチケットが販売されることなども少なくありません。

◆インターネットで予約・購入できる！
レガシーキャリアでも、もちろんインターネットで航空券を購入できますが、LCCはその度合いが非常に強く、最低価格保証を謳うLCCも。低価格のチケットを、好きなときに簡単に予約・購入することができます。

◆片道でも購入できる！
レガシーキャリアの正規割引運賃や格安航空券は、往復を前提に割り引きになっていることが少なくありません。LCCの場合は、もともと片道ベースの運賃設定になっているので、安価に購入でき、滞在先でのスケジューリングなども思いのままに組むことができます。

◆便名・時間が購入時にわかる！
一般的な格安航空券の場合は、安いがゆえに航空会社名や時間、便名などが出発数日前までわからないことが少なからずあります。LCCの場合は、予約・購入した時点で時間・便名などが確定するので、スケジューリングも立てやすくなります。

LCCのデメリット

◆機内食・飲み物・エンターテインメント有料
LCCでは、機内食や飲み物、毛布、ヘッドホン、エンターテインメント（映画やゲームなど）は、基本的に有料となります。

◆座席間隔が狭い・座席指定が有料
LCCは、座席間隔をレガシーキャリアより狭くして、少しでも多くの方を乗せて効率的に運航しようと考えられているため、70cm前後の座席間隔であることがほとんど。レガシーキャリアに比べると約10cm狭いピッチになるので、長時間飛行する場合などには注意が必要。LCC各社により異なりますが、座席指定も最前列の席、非常口近くの席、リクライニングできる席などとリクエストする場合は有料となります。

◆受託手荷物が有料
機内持込手荷物は基本的に無料の場合が多いですが、その大きさなどに制限がある場合も。受託手荷物（機内に持ち込まない預け荷物）は有料の場合がほとんどで、大きさや重さなどにより厳格に料金設定されています。

◆搭乗するまで時間がかかる
LCCは低価格な運賃を維持するためにコストカットを行い、搭乗口から距離のある駐機場所（駐機料が安い）に飛行機が止められることも少なくありません。このような場合は、搭乗口からピックアップバスに乗って、駐機場所まで行かなくてはならず、飛行機に搭乗するまでに時間を要したり、わずらわしさを感じたりすることもあります。

◆欠航時の保証がない
レガシーキャリアでは、天候不順や機材トラブルなどによって飛行機が欠航になった場合、宿泊費や食事代の保障、他社便への振り替えを行ってくれることが一般的です。LCCでは、自社都合の欠航であっても、このような対応は行いません。自社便への振り替えなどは行いますが、それが翌日以降になるケースもなどもあるそうです。

◆マイレージが貯まらない
ほとんどのLCCでは、自社マイレージプログラムを行っていないので、マイルを貯めることなどは難しいです。