3月の卒業式を終えて、4月からは就職・進学とまた新しい道へ進む前に、卒業旅行を楽しむ方も多くなってきています。「学生時代の締めくくりだから思い切って海外へ行く!」という方もいますが、やはりかなりの費用や時間がかかってしまうもの。その点、国内旅行であれば、言葉や治安の問題もなく、少しリッチに、かつその土地ならではのディープな魅力に迫る旅だって楽しめます!
こちらの記事では、卒業旅行におすすめしたい国内スポットを、「世界遺産・自然」「食べ歩き」「テーマパーク」「温泉」「定番スポット」の5つの目的別に、3ヶ所ずつピックアップしながらご紹介していきます。
ここ数年の間に、日本各地で、世界遺産や自然遺産に登録されたスポットがグンと増えました。2019年1月現在、日本国内には世界遺産が18ヶ所・自然遺産が4ヶ所あります。その中から、卒業旅行におすすめしたい旅行スポット3ヶ所をピックアップしてみました!
樹齢7,200年といわれている「屋久杉」でも有名な屋久島は、その面積の21%が世界自然遺産に登録されているという自然の魅力にあふれた島です。屋久島は亜熱帯気候に属しているものの、九州地方最高峰・標高1,936mを誇る宮之浦岳などの山々が連なっていることから、積雪を観測することもあります。
屋久島には、映画「もののけ姫」のモデルになったといわれている「白谷雲水峡」、アオウミガメが産卵に訪れるという「永田いなか浜」など、自然の魅力にあふれるスポットが数多くあります。
【一番の見どころは?】
・屋久島の歴史をダイレクトに感じられる、樹齢7,200年の屋久杉
【楽しみ方のコツ・ポイント】
・自然観察
・屋外アクティビティ(「縄文杉トレッキング」や安房川(あんぼうがわ)や栗生(くりお)での「リバー&シーカヤック」など)
【大人数、少人数どっち向き?】
・大人数・少人数どちらでも楽しめます!
【基本情報まとめ】
所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町エリア
瀬戸内海に浮かぶ朱塗りの社殿が、厳かで雅な雰囲気を感じさせる厳島神社。1400年の長い歴史を持つ厳島神社は、国内外問わず知名度の高い世界文化遺産です。厳島神社には、平安時代の国宝に指定されている「本殿」をはじめとして、重要文化財でもある海に浮かぶ「能舞台」や16mの高さを誇る「大鳥居」もあるなど、まさに貴重な文化財の宝庫といえます。
【一番の見どころは?】
・厳島神社のシンボルでもある、瀬戸内海に幻想的に浮かぶ「大鳥居」と、圧倒的な美しさを放つ長さ約275mの「廻廊」
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・厳島神社のある宮島までは、宮島口フェリー乗り場から10分で到着。広島駅から厳島神社へはJRや路面電車などの公共機関でアクセス可能なので、広島市内観光と一緒に楽しめますよ。
【大人数、少人数どっち向き?】
・どちらかといえば少人数向き
【基本情報まとめ】
所在地:広島県廿日市市宮島町1-1
まるで手を合わせて合掌しているかのような家屋の造りで知られている、岐阜県北部にある世界遺産・白川郷合掌造り集落。大きな茅葺屋根(かやぶきやね)の家屋が織りなす景観は、まるで昔話に出てきそうなイメージの「日本の原風景」的な美しさで知られています。
【一番の見どころは?】
・数百年前から現在にいたるまで、村の暮らしを支えてきた合掌造り家屋と大自然の融合と調和
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・素朴で美しいだけでなく、家屋の中を見学すると、この地域に息づいてきた先人の知恵に触れられます。(※内部の見学ができる家屋もあり・要問合せ)
【大人数、少人数どっち向き?】
・少人数
【基本情報まとめ】
所在地:岐阜県大野郡白川村荻町
その土地ならではの食べ物や料理を美味しくいただくことも、旅の醍醐味のひとつ!と考えている方もきっと多いはず。
そこで、今度は食べ歩きにスポットライトを当てて3ヶ所を選んでみました。
大阪といえば、まず頭に浮かぶのは、ランニング・短パン姿で走る男性イラストが印象的な「グリコの看板」や、「食い倒れ人形」という方も多いのではないでしょうか?道頓堀とは、まさにその「グリコの看板」のあるエリアのことで、大阪・ミナミを代表する繁華街でもあります。
道頓堀には、北側を中心に、大阪のソウルフード的存在のたこ焼き店・お好み焼き店をはじめ、ホルモン店・寿司店・かに料理店、さらにはタイ料理店・ホノルルの人気カフェまで、あらゆる飲食店が軒を連ねています。
【一番の見どころは?】
・なんといっても、各種料理が楽しめる飲食店での食べ歩き!
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・美味しい食べ物でお腹がいっぱいになったら、2004年12月に誕生した道頓堀川沿いの遊歩道「とんぼりリバーウォーク」の散策がおすすめ。
【大人数、少人数どっち向き?】
・大人数・少人数どちらでも楽しめます!
【基本情報まとめ】
所在地:大阪府大阪市中央区道頓堀
金のしゃちほこで有名な名古屋城とともに、ひつまぶしや味噌カツ、エビフライなど食べ物をイメージする方が多い名古屋も、食べ歩きで知られている人気旅行スポット。最近よく聞かれる名古屋めしとは、名古屋独自の食文化のことを表している言葉で、スイーツ類から肉料理、うなぎまで幅広いジャンルがあります!
【一番の見どころは?】
・美味しいもの揃いの名古屋めしですが、その中でも名古屋を訪れたらぜひ食べてみてほしいのは、やはりひつまぶし!タレがしみ込んだ美味しいひつまぶしを、ぜひ!
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・名古屋めしを食べられるお店は、市内に点在していますが、名古屋の顔ともいえる大名古屋ビルヂングのあるエリアや中区栄エリアには多くのお店が軒を連ねています。観光のプランと上手に組み合わせれば、効率良く美味しい名古屋めしが堪能できます。
【大人数、少人数どっち向き?】
・大人数・少人数どちらでも楽しめます!
【基本情報まとめ】
所在地:愛知県名古屋市の中村区・中区栄エリアなど中心部エリアにお店が集まっています。
江戸の下町情緒ただよう浅草は、地元の方や国内外からの観光客でいつもにぎわいのあるエリア。浅草には、浅草寺の雷門をはじめ、昭和レトロな雰囲気が印象的な遊園地・花やしきなど、独特の魅力にあふれる旅行スポットが集まっています。仲見世通りと呼ばれているエリアは、東京を代表する食べ歩きスポットとしても有名です。
【一番の見どころは?】
・連日多くの観光客でにぎわっている仲見世通りには、名物・雷おこしや人形焼きなどのお店も集まっているので、ここでおみやげも調達できそうです!
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・浅草の食べ歩きスポットは、スイーツからもんじゃ、焼き肉などバラエティに富んでいます。特に近年大人気なのが、浅草寺本堂の左側にある浅草花月堂のジャンボめろんぱん!浅草寺エリアを訪れた際には、ぜひ行ってみてほしいおすすめ食べ歩きスポットです。
【大人数、少人数どっち向き?】
・どちらかといえば少人数向け
【基本情報まとめ】
所在地:東京都台東区浅草・仲見世通りエリア
カップルで行っても、友達と行っても、家族と行っても楽しいテーマパーク!スリル満点のジェットコースターから、ファンシーな雰囲気に包まれるアトラクションまで、老若男女問わず楽しめるのも魅力のひとつです。
開業35周年を迎えたという東京ディズニーリゾートは、日本のテーマパークの草分け的存在です。東京ディズニーリゾートには、ディズニーランド、ディズニーシーの2つがあり、それぞれ異なったコンセプトを持っています。
リゾート内には、ディズニーのコンセプトが随所に散りばめられたホテルや飲食店も揃っているので、気軽に非日常を味わいたいときにもピッタリ!昼間は乗り物を中心に楽しみ、夜はライトアップされたアトラクションを楽しむ、といったように昼夜で違った遊び方ができることもポイントです。
都内や羽田空港・成田空港からのアクセスに優れているので、車がない方も安心して遊びに行けます。
【一番の見どころは?】
・乗り物好きの方には、スプラッシュ・マウンテン、ビッグサンダー・マウンテン、スペース・マウンテンの3つにぜひ乗ってみることをおすすめします!
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・東京ディズニーリゾートでは、様々な楽しみ方ができます。ディズニーオフィシャルホテルに宿泊する場合は、曜日によってかなり料金が異なるので、事前リサーチが必須です。
【大人数、少人数どっち向き?】
・大人数・少人数どちらでも楽しめます!
【基本情報まとめ】
所在地:千葉県浦安市舞浜1−1
2001年に大阪・此花エリアにオープンしたユニバーサル・スタジオ・ジャパン。
アメリカの大手映画会社であるユニバーサル・スタジオ社が手掛けたテーマパークということもあって、ハリーポッターなど同社の映画にちなんだアトラクションが多いのが特徴です。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内では、ハローキティやスヌーピー、最近ではミニオンズなどのキャラクターたちにも会えますよ。
【一番の見どころは?】
・乗り物好きな方には、後ろ向きに走行するジェットコースター、「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~」がなんといってもおすすめです!
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・最近は国内だけでなく海外客も増えたことから、常に混雑している印象のあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン。公式アプリを事前にダウンロードしておくと、効率良く周れます。
【大人数、少人数どっち向き?】
・大人数・少人数どちらでも楽しめます!
【基本情報まとめ】
所在地:大阪府大阪市此花区桜島2丁目1番33号
日本発のテーマパークであり、長い歴史を持つ富士急ハイランド。元々はスケートセンターだったということもあって、冬には屋外でのスケートも楽しめるテーマパークです。
絶叫系ジェットコースターで知られている富士急ハイランドですが、園内には親子で楽しめるトーマスランド(国内唯一のきかんしゃトーマスのテーマパーク)などもあるので、メリハリのある遊び方ができますよ。
【一番の見どころは?】
・絶叫系が好きな方には、発射1.56秒で時速180kmが体感できる「ド・ドンパ」、最大落下角度121度の最恐コースター、「高飛車」がおすすめ!
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・混雑していることが多いので、事前に前売券を買っておいたほうがベター。卒業旅行で行くなら、断然平日がおすすめです。
【大人数、少人数どっち向き?】
・大人数・少人数どちらでも楽しめます!
【基本情報まとめ】
所在地:山梨県富士吉田市新西原5-6-1
卒業式が終わってすぐのまだ寒い時期に旅行するなら、身体の芯から温められる温泉もおすすめ。日本には各地に有名な温泉がありますが、こちらでは特におすすめの温泉3つをピックアップしてご紹介します。
首都圏からのアクセスに優れている、神奈川県足柄下郡にある箱根温泉。
箱根湯本までは、新宿から小田急ロマンスカーで約85分ほどなので、気軽に日帰り入浴もできることから人気が高い温泉です。関所があったことでも知られている歴史のあるエリアでもあることから、毎年晩秋には、まるで時代絵巻のような箱根大名行列も見られますよ。
【一番の見どころは?】
・とても歴史のある温泉だけに、美味しい料理が楽しめる宿・伝統のある宿など多くの温泉宿が揃っています!
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・箱根には阿弥陀寺をはじめとした由緒あるお寺や建物が多くあるほか、清流マス釣りやバーベキューが楽しめる釣り場もあるので、温泉以外のアクティビティも楽しめます。女性同士で旅行するなら、レンタル着物での散策もおすすめです!
【大人数、少人数どっち向き?】
・どちらかといえば少人数向き
【基本情報まとめ】
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町エリア
花と海といで湯の街として知られている伊豆(伊東)温泉。江戸時代には湯治の地として知られていた伊豆温泉は、全国的に見ても第2位の湧出量を誇る温泉です。東には相模湾、西には山々が連なる風光明媚な風景に加えて、温暖な気候、多彩なアクティビティが楽しめることからも人気があります。
【一番の見どころは?】
・伊豆温泉の一番の特徴は、なんといってもその豊富な湯量!肌に優しい単純泉と身体を温める効果のある弱食塩泉がメインの泉質なので、どなたでも安心して温泉を楽しめます。
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・豊富な湯量で知られている伊豆温泉には、街中にも足湯や手湯があります。街歩き中や宿のチェックアウト後でも、気軽に身体を温められそうですね。
【大人数、少人数どっち向き?】
・どちらかといえば少人数向き
【基本情報まとめ】
所在地:静岡県伊東市湯川エリア
九州を代表する温泉でもある、大分の別府温泉。別府温泉とはひとつの温泉ではなく、別府市内に数百あるともいわれている温泉の総称、あるいは市内中心部の温泉街のことをいいます。豊富な湧出量で知られている別府には、約2,300もの源泉があるといわれており、これは日本の源泉の約10%に相当します。
別府温泉の空の玄関口・大分空港までは、東京からは空路約1時間30分、大阪からは約1時間で到着。大分空港から別府温泉までは車で約40分なので、アクセスにも優れています。
【一番の見どころは?】
・別府温泉を訪れたらぜひトライしたいのが、地獄めぐり。この「地獄」とは温泉の吹き出し口のことで、別府ではこの世のものとは思えない色が見られます。
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・別府温泉のうち、いわゆる別府八湯を利用する場合は、地元ボランティアガイドと一緒に歩く「別府八湯ウォーク」への参加がおすすめ。地元に住む方だからこそ知っている、とっておきの話を聞けるチャンスがあるかもしれません。
【大人数、少人数どっち向き?】
・どちらかといえば少人数向き
【基本情報まとめ】
所在地:大分県別府市エリア
南北に縦に長い日本列島には、その地ならではの魅力にあふれた旅行スポットがたくさん!こちらでは、国内旅行で特に人気の高い定番スポットの中から、選りすぐりの3ヶ所をご紹介します。
沖縄本島のさらに南に位置する宮古島と八重山諸島の中心でもある石垣島は、南国情緒あふれる雰囲気と、海が非常に美しいことでも知られています。どちらの島も国内屈指のビーチリゾートとして有名ですが、近年は、宮古島ではトライアロン大会、石垣島では石垣島マラソンが開催されるようになるなど、新しい楽しみ方もできるようになってきました。
【一番の見どころは?】
・宮古島から車で行ける下地島空港では、国内では珍しい航空機の「タッチ&ゴー訓練」が間近で見られます!石垣島近海では、ダイバーに人気の高い「マンタ(オニイトマキエイ)」に会えるかもしれません!
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・宮古島、石垣島ともに公共交通機関があまり多くないので、効率良く移動するにはレンタカーやタクシーの利用がおすすめです。
【大人数、少人数どっち向き?】
・大人数・少人数どちらでも楽しめます!
【基本情報まとめ】
所在地:沖縄県宮古島市・沖縄県石垣市ほか
日本の島の中では、ダントツの大きさを誇る北海道。日本であるとは思えないような大自然の美しさと、食材が豊富なことから料理が美味しいことでも知られています。北海道には、魅力あふれる旅行スポットがたくさんありますが、特におすすめしたいのは、雪まつりで有名な札幌、夜景の美しさで知られている函館、そして世界自然遺産に登録されている知床です!
【一番の見どころは?】
・札幌では新日本三大夜景にも選ばれた幌見峠(ほうみとうげ)からの夜景、函館では今も昔も変わらぬ人気を誇る函館山からの夜景、知床では原生林の中に佇む知床五湖(しれとこごこ)が必見です!
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・札幌では公共交通機関を使っての旅行スポット巡りも可能。しかし、北海道全体で見ると、レンタカーやタクシー、現地発オプショナルツアーを利用したほうが断然効率良く動けます。特に知床エリアはかなり広範囲にわたっているので、ツアーへの参加がおすすめです。
【大人数、少人数どっち向き?】
・どちらかといえば少人数向き
【基本情報まとめ】
所在地:北海道札幌市、函館市、斜里町エリア
世界的に有名な、日本を代表する観光都市・京都。京都には、清水寺や鹿苑寺(金閣寺)、二条城などの世界文化遺産が15ヶ所(※京都市内にあるもののみ。京都府全体でみると17ヶ所)も集まっているほか、歴史の舞台に登場するスポットも数多くあります。
「何度訪れても、新しい発見がある」という声もよく聞かれるなど、リピーターが多い街であることも特徴です。
【一番の見どころは?】
・京都には多くの見どころがありますが、2月末~3月下旬頃の卒業旅行であれば、梅の花で有名な北野天満宮がおすすめです!
【楽しみ方のコツ、ポイント】
・京都市内であれば、公共交通機関を利用しての旅行スポット巡りも可能ですが、現地発のオプショナルツアーに参加したほうが効率良く周れます。京都市内は道幅が狭く観光客も非常に多いので、レンタカーやタクシー移動は控えたほうがベターです。
【大人数、少人数どっち向き?】
・どちらかといえば少人数向き
【基本情報まとめ】
所在地:京都府京都市エリア
こちらの記事では、5つの目的に分けて、選りすぐりの国内旅行スポットをご紹介してきました。いずれも、卒業旅行にピッタリのところばかりなので、気になる旅行スポットがあれば、ぜひ仲間や友達と出かけてみてください!