学生のうちは何にでもチャレンジしたい…。そのうちの一つに「旅行」をあげる方もいるでしょう。のんびり旅行ができるのも学生のうち、などとよくいわれますが、本当にその通りです。時間や好奇心、体力が最も充実しているうちに、国内外をいろいろ旅行しておくことは自分の知見を広め、一生の財産にもなります。
ただ問題なのが費用のこと。ほとんどの学生は自由になるお金を捻出するのが大変です。そのために世の中のサービスには“学生割引=学割”が設定されている場合があります。例えば、電車やバスの学割、携帯電話の学割、旅行パックの学割など、さまざまな場所や会社で目にするのではないでしょうか。学生の特権として、もう何かしらを利用している方もあるかもしれませんね。
では飛行機はどうでしょうか。案外そういわれると、飛行機の「学割」というのはあるような、ないような、あまり聞いたことがないような感じがしませんか。まず、飛行機の「学割」があるのかという疑問に答え、主な航空会社の対応をご紹介していきます。
・学生を対象とした運賃割引がある航空会社
・学生だけではなく若年齢層で区切った航空会社
があります。ただし、こうした割引がない航空会社もあります。
おもな日本の航空会社で「学割」もしくは「ユース(若年層)割引」を実施している会社とその内容について紹介します。
航空会社 | 学割およびユース割引プラン |
JAL(日本航空) | 「スカイメイト」 |
ANA(全日空) | 「スマートU25」 |
AIRDO | 「スカイメイト」 |
Solaseed Air | 「予約ができるヤング割」 |
SKYMARK | 「U21直前割」 |
STARFLYER | 「スターユース」 |
それぞれの会社の割引プランについて、予約方法、払戻し・取り消し手数料、対象年齢について比較してみました。詳しくチェックしてみましょう。
規定プラン | 事前予約 | 予約方法 | 払い戻し手数料(1区間) | 取り消し手数料(1区間) | 対象年齢 |
JAL:スカイメイト | × | 当日ネットや電話で空席状況確認後、空港で購入手続き。変更不可 | 430円 | 購入前の取り消し、予約のみ取り消し(オープン券にする)場合は、取消/払戻手数料無料 | 満12歳以上~満26歳未満 |
AIRDO:スカイメイト | × | 当日ネットや電話で空席状況確認後、空港で購入手続き。変更不可 | 430円 | 満12歳以上~満26歳未満 | |
ANA:スマートU25 | ○ | 当日、便出発の20分前まで、空港予約やネット予約可 | 430円 | 運賃の約5% | 満12歳以上~満25歳以下 |
Solaseed Air:予約ができるヤング割 | ○ | 会社が指定する日から当日まで受付、変更不可 | 430円 | 2,000円~6,000円 | 満12歳以上~満22歳未満または学生 |
SKYMARK :U21直前割 | ○ | 搭乗日前日(WEBで7時、空港で8時)~搭乗日当日。変更不可 | 500円 | 5,000円 | 満12歳~満21歳 |
STARFLYER:スターユース | ○ | WEBを含む当日まで。前便に空席があれば変更可 | 430円 | 2,000円~6,000円 | 満12歳以上~満26歳未満 |
JALやAIRDOが実施する「スカイメイト」は、予約ができず当日空港での購入になります。購入の際は、「年齢や在学証明可能な公的書類」など、またはJALカードやANAマイレージクラブカードなどの提示が必要となりますので、各航空会社の公式サイトで確認しておきましょう。スカイメイト以外は事前予約ができますが、取消手数料も発生します。
また、各航空会社の空席を埋めるためのプランですので、「座席確保ができる確実性」という点では難しくなります。席が取れるかどうかは空席状況次第なので、確実に乗りたい日にチケットがとれる保証はなく、予約後の変更ができないといったデメリットはあります。他の割引プランのほうが優先されて埋まってしまい、他の格安チケットが直前に出たとしても変更できません。例えば、“必ず〇月○日の〇時に利用したいという”ことがあるなら、事前に必ず座席確保できる方法で予約することをおすすめします。
JALとANAには学生専用のお得なカードが設定されています。カードは、国内線・国際線どちらでも利用でき、マイルをためることができます。国内線に重点を置いた「学割」や「ユース割引」プランと合わせて利用するとかなり使い勝手が良いでしょう。
JALカードでは、18歳以上30歳未満の学生の方を対象に「Web限定!“学生専用”JALカード navi入会キャンペーン」を実施中です。在学期間中年会費無料で、マイルは卒業した後も無期限有効、旅行保険つきになります。語学検定合格で500マイルプレゼントなどユニークな特典もあり、楽しくマイルを貯められそうですね。
※キャンペーン期間:2018年11月1日(木)~2019年3月31日(日)申込受付完了
特典は以下になります。
1.最大1,550マイルプレゼント
2.毎年のためたマイルに応じて最大2,000マイルプレゼント
3.JAL国際線には300マイルプレゼント
4.語学検定合格で500マイルプレゼント
5.卒業後も継続すると2,000マイルプレゼント
6.通常マイルよりお得に乗れる、減額マイルキャンペーン(JALホームページ限定)
提携ブランド:MasterCard、Visaカード、JCBカード、JCBカード(ディズニーデザイン)
対象路線:日本航空(JAL)/日本トランスオーシャン航空(JTA)の一部/日本エアコミューター(JAC)/琉球エアコミューター(RAC)
ANAカード(学生用)の対象は、高校生を除く18歳以上の学生です。在学期間中はこちらも年会費無料となります。新規に申し込みをすると、各種条件達成でなんと最大37,700マイル相当がプレゼントされます。
※キャンペーン期間(申込期間):2019年1月15日(火)~2019年4月30日(火)JCB受付完了分
1.入会・継続マイル1,000ポイント
2.搭乗ボーナス10%
提携ブランド:MasterCard、Visaカード、JCBカード
クレジットカードなら、買い物をするだけでマイルが貯めるので、お得に航空券を購入して旅をすることができます。学生限定のカードを賢く利用してマイルを貯めてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、LCC(格安航空会社)を利用すれば、もっとお得なのでは?と思う方もいるかもしれませんね。LCC(格安航空会社)のほうが「学割」より安いのか、また学割を実施しているLCCはあるのでしょうか?
LCCは、効率的な経営により「正規の航空運賃を低価格にした格安航空会社」です。レガシー・キャリアと呼ばれる昔からの航空会社の代表であるJALやANA系列の路線よりかなり安いイメージ、しかも毎日安いというイメージが浸透していますが、時期によっては料金が逆転することもあります。
LCCでは特に「学割」などの設定をしてさらに安くすることはしていません。LCCの場合、レガシー・キャリアに比べると、空港が遠く、機内サービスは有料で制限が多く、座席指定がなく狭いといった場合もあり、ある程度不便さを覚悟して利用する必要があります。その点、大手航空会社の「学割」や「ユース割」の場合は、LCCより高い時期だったとしても、通常料金よりははるかに安く、機内サービス面も同等に受けられるという点で、LCCよりもコスパが良いといえるかもしれません。
※日本の主なLCCとして、ここではピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本、エアアジア・ジャパンを指しています。
飛行機の「学割」や「ユース割引」について紹介しました。大手航空会社をはじめ多くの航空会社が実施しており、当日購入や直前に事前購入することができます。ただし、空席状況に合わせての販売となるため、直前まで購入できるかどうか分からず予定が立てづらいというデメリットがあります。
しかし、割引率はダントツに高いので、繁忙期などを外してぜひ積極的に利用してみてはいかがでしょうか。日程が決まっている場合はネット利用可能な格安プランや格安航空券を探す方がお得になる場合もあるでしょう。