毎日世界中の空を飛ぶ飛行機。航空会社ごとにロゴやデザインが施されていますが、実は機体自体もさまざまな種類があり、航空機メーカーも世界中にたくさんあります。
この記事では、主要な航空機メーカーと、航空会社ごとの機体をご紹介します!
大型航空機のシェアのほとんどをこの2大メーカーが占めており、日本で見かける飛行機もこのどちらかが多いです。
1934年に設立したアメリカの航空会社。宇宙船や宇宙機器などの開発も行う航空宇宙産業の最大手です。
民間機はボーイング737、747、767、、777、787などがあり、日本の多くの航空会社がボーイングの機体を採用しています。
1970年設立のヨーロッパの航空会社。フランスと西ドイツによって共同設立し、現在はイギリス、スペインを含む4カ国体制。
ボーイング社のライバルであり、世界市場で激しい競争を繰り広げています。
民間機はA220、A330neo、A340などがあり、ボーイング同様日本の多くの航空会社が採用しています。
各航空会社がどんな種類の飛行機を持っているのか、表にまとめました。
【国内線】
JALの持っている主な国内線の飛行機は、以下の通りです。
v低騒音かつスピードと快適性を兼ね備えた機体v19.7m36席普通席:36席××ヨーロピアン・スタイルのプロペラ機v普通席:48席××ATRが製造した最新鋭ターボプロップ機
19.7m36席普通席:36席××
全長 | 総座席数 | 座席の種類 | 機内 Wi-Fi |
PC 電源 |
特徴 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ボーイング777-300 (773) |
73.9m | 500席 | クラスJ:78席 普通席:422席 |
○ | × | 主脚にそれぞれ6本のタイヤがついている |
ボーイング777-200 (777/772) |
63.7m | 375席 | ファースト:14席 クラスJ:82席 普通席:279席 |
○ | × | 快適性とともに低燃費・低騒音を実現した最新鋭の機体 |
ボーイング767-300ER(763) A25 | 54.9m | 252席 | ファースト:5席 クラスJ:42席 普通席:205席 |
○ | × | 各種システム自動化・デジタル技術により2名の乗員で運行可能に |
ボーイング767-300 ER(763) A27 |
54.9m | 261席 | クラスJ:42席 普通席:219席 |
○ | × | 各種システム自動化・デジタル技術により2名の乗員で運行可能に |
ボーイング767-300 (767) |
54.9m | 261席 | クラスJ:42席 普通席:219席 |
○ | × | 767-200の胴体を6.4m延長、2名の乗員で運行可能に |
ボーイング737-800 (738/73H) |
39.5m | 165席 | クラスJ:20席 普通席:145席 |
○ | × | 737型から新型主翼、燃料積載など大幅改良 |
ボーイング737-400 (734) |
36.4m | 145席 | クラスJ:20席 普通席:125席 |
× | × | 737型に新型エンジンを積み、改良した新世代 |
エンブラエル170 (E70) |
29.9m | 76席 | 普通席:76席 | △※1 | × | 座席や通路、天井の幅に余裕がある |
エンブラエル190 (E90) |
36.2m | 95席 | クラスJ:15席 普通席:80席 |
△※1 | × | 座席や通路、天井の幅に余裕がある |
ボンバルディア DHC8-Q400 |
32.8m | 74席 | 普通席:74席 | × | × | 低騒音かつスピードと快適性を兼ね備えた機体 |
サーブ340B SAAB340B(SF3) |
19.7m | 36席 | 普通席:36席 | × | × | 低騒音かつスピードと快適性を兼ね備えた機体 |
ATR42-600 (ATR) |
22.7m | 48席 | 普通席:48席 | × | × | ATRが製造した最新鋭ターボプロップ機 |
ATR72-600 (AT7) |
27.2m | 70席 | 普通席:70席 | × | × | ATR42-600より胴体が4.5m長く、22席多い |
※1 無料ビデオプログラムのみ利用可
※2019年3月時点の情報です。
【国際線】
JALの持っている主な国際線の飛行機は、以下の通りです。
全長 | 総座席数 | 座席の種類 | 機内 Wi-Fi |
PC 電源 |
特徴 | |
ボーイング787-9 (789) E92 |
62.8m | 239席 | SKY SUITE Ⅲ:28席 PREMIUM:21席 WIDER:190席 |
○ | ○ | 従来の航空機と比べ、運航効率が約20%高い低騒音機 |
ボーイング787-9 (789) E91 |
62.8m | 203席 | SKY SUITE Ⅲ:52席 PREMIUM:35席 WIDER:116席 |
○ | ○ | 従来の航空機と比べ、運航効率が約20%高い低騒音機 |
ボーイング787-9 (789) E71 |
62.8m | 195席 | SKY SUITE:44席 PREMIUM:35席 WIDER:116席 |
○ | ○ | 従来の航空機と比べ、運航効率が約20%高い低騒音機 |
ボーイング787-8 (788) E12 |
56.7m | 186席 | SKY SUITE:30席 WIDER:156席 |
○ | ○ | LED・電子シェードなど先進的なサービス |
ボーイング787-8 (788) E11 |
56.7m | 161席 | SKY SUITE:38席 PREMIUM:35席 WIDER:88席 |
○ | ○ | LED・電子シェードなど先進的なサービス |
ボーイング787-8 (788) E03 |
56.7m | 206席 | SHELL FLAT NEO:30席 エコノミー:176席 |
○ | ○ ※1 |
LED・電子シェードなど先進的なサービス |
ボーイング777-300 ER(773) |
73.9m | 244席 | SUITE:8席 SKY SUITE:49席 PREMIUM:40席 WIDER:147席 |
○ | ○ ※2 |
燃料効率が747-400に比べて20%向上 |
ボーイング777-200 ER(777)W63/64 |
63.7m | 312席 | SKY SUITE Ⅲ:26席 エコノミー:286席 |
○ | ○ | 快適性とともに低燃費・低騒音を実現した最新鋭の機体 |
ボーイング777-200 ER(777)W61/62 |
63.7m | 236席 | SKY SUITE Ⅲ:42席 PREMIUM:40席 WIDER:154席 |
○ | ○ | 快適性とともに低燃費・低騒音を実現した最新鋭の機体 |
ボーイング777-200 ER(777)W51 |
63.7m | 245席 | SHELL FLAT SEAT:42席 PREMIUM:40席 WIDER:154席 |
× | ○ ※3 |
快適性とともに低燃費・低騒音を実現した最新鋭の機体 |
ボーイング767-300 ER(763) A41 |
54.9m | 237席 | SKYLUXE SEAT:30席 エコノミー:207席 |
× | × | 767-200の胴体を6.4m延長 |
ボーイング767-300 ER(763) A43 |
54.9m | 227席 | SKYRECLINER:30席 エコノミー:197席 |
× | ○ ※4 |
767-200の胴体を6.4m延長 |
ボーイング767-300 ER(763) A44 |
54.9m | 199席 | SKY SUITE Ⅱ:24席 SKY WIDER:175席 |
○ | ○ ※2 |
767-200の胴体を6.4m延長 |
ボーイング737-800 (738/73H) |
39.5m | 144席 | SKYLUXE SEAT:12席 エコノミー:132席 |
× | ○ ※5 |
737型から新型主翼、燃料積載など大幅改良 |
※1 エコノミークラスのみ、AC/HKは各座席・DEGは座席間に共用電源
※2 WIDERのみ、各座席の間に共用電源
※3 23〜26列の座席に設置
※4 15~22・45~47列AC/HKは各座席、15~22・46列DEGは座席間に共用電源
※5 16〜21列、46〜49列の座席に設置
機内Wi-Fiは、比較的新しい機種ではたいてい使えますが、PC電源は国内線では使えません。逆に、国際線ではたいていの機種でPC電源を使えます。
もちろん、いずれも一部の座席や機材では使えないので、Wi-Fiや電源を使いたい場合は自分の乗る機種をよく確認しましょう。
【国内線】
ANAの持っている主な国内線の飛行機は、以下の通りです。
全長 | 総座席数 | 座席の種類 | 機内 Wi-Fi |
PC 電源 |
特徴 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ボーイング787-9 (789) |
62.8m | 395席 | プレミアム:18席 普通席:377席 |
○ | × | 国内線専用機 |
ボーイング787-8 (78P) |
56.7m | 335席 | プレミアム:12席 普通席:323席 |
○ | × | 国内線専用機 |
ボーイング777-300 (773) |
73.9m | 514席 | プレミアム:21席 普通席:493席 |
○ | × | 国内線専用機 |
ボーイング777-200 (772) |
63.7m | 405席 | プレミアム:21席 普通席:384席 |
△ | × | 国内線専用機 |
ボーイング767-300 (76P) |
54.9m | 270席 | プレミアム:10席 普通席:260席 |
△ | × | 国内線専用機 |
ボーイング737-800 (738) |
39.5m | 166席 | プレミアム:8席 普通席:158席 |
△ | △ ※1 |
国内線専用機 |
ボーイング737-500 | 31m | 126席 | 普通席:126席 | × | × | 国内線専用機 |
ボーイング737-700 (73P) |
33.6m | 120席 | プレミアム:8席 普通席:112席 |
× | × | 国内線、国際線兼用機 |
エアバス A321 | 44.5m | 194席 | プレミアム:8席 普通席:186席 |
○ | ○ | 国内線専用機 |
エアバスA320 | 37.6m | 166席 | 普通席:166席 | × | × | 国内線専用機 |
ボンバルディア DHC8-Q400 |
32.8m | 74席 | 普通席:74席 | △ ※2 |
× | 国内線専用機 |
※1 一部の座席のみ使用可
※2 機内Wi-Fiコンテンツのみ利用可
※2019年3月時点の情報です。
【国際線】
ANAの持っている主な国際線の飛行機は、以下の通りです。
全長 | 総座席数 | 座席の種類 | 機内 Wi-Fi |
PC 電源 |
|
---|---|---|---|---|---|
ボーイング787-9 (789) 246席 |
62.8m | 246席 | ビジネス プレミアムエコノミー エコノミー |
○ ※1 |
○ |
ボーイング787-9 (789) 215席 |
62.8m | 215席 | ビジネス プレミアムエコノミー エコノミー |
○ ※1 |
○ |
ボーイング787-8 (788) 240席 |
56.7m | 240席 | ビジネス エコノミー |
○ ※1 |
○ |
ボーイング787-8 (788) 184席 |
56.7m | 184席 | ビジネス プレミアムエコノミー エコノミー |
× | ○ |
ボーイング787-8 (788) 169席 |
56.7m | 169席 | ビジネス プレミアムエコノミー エコノミー |
× | ○ |
ボーイング777-300ER (77W) 264席 |
73.9m | 264席 | ファースト ビジネス プレミアムエコノミー エコノミー |
○ ※2 |
○ |
ボーイング777-300ER (77W) 250席 |
73.9m | 250席 | ファースト ビジネス プレミアムエコノミー エコノミー |
○ ※2 |
○ |
ボーイング777-300ER (77W) 212席 |
73.9m | 212席 | ファースト ビジネス プレミアムエコノミー エコノミー |
○ ※2 |
○ |
ボーイング767-300ER (763) 214席 |
54.9m | 214席 | ビジネス エコノミー |
○ ※2 |
○ |
ボーイング767-300ER (763) 202席 |
54.9m | 202席 | ビジネス エコノミー |
× | ○ |
ボーイング737-700 (737) |
33.6m | 120席 | ビジネス エコノミー |
× | × |
エアバス A380-800 (388) |
72.7m | 520席 | 2F:ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー 1F:エコノミー |
× | ○ |
エアバス A320neo (320) |
37.6m | 146席 | ビジネス エコノミー |
○ ※1 |
○ |
※1 ファーストクラス以外は有料、B787-8は240席仕様の一部のみ
※2 ファーストクラス以外は有料、B767-300ERは214席仕様のみ
※2019年3月時点の情報です。
ANAの最新機材「エアバス A321」は、国内線専用機にも関わらず機内Wi-Fi、PC電源ともに使える便利な機種です。国際線でのWi-Fi接続サービスは国内線とは違い、ファーストクラス以外は有料となりますので、注意しましょう。
LCCは、JALやANAと違い、機種の数を抑えてコストダウンしています。そのため、JALやANAと比べると持っている機材の種類が少ないのが特徴です。以下、日本で主に就航している5つのLCCの持っている機種について一覧にまとめました。
vボーイング
737-800189席コンフォートシート:1列目
レッグシート:2・3列目、16・17列目
スタンダードシート:5-15列目、18-33列目
機材 | 総座席数 | 座席の種類 | |
---|---|---|---|
peach | エアバス A320-200 |
180席 | ファストシート:6席 スマートシート:36席 プレジャーシート:70席 スタンダードシート:68席 |
バニラエア | エアバス A320 |
180席 | リラックスシート スタンダードシート スタンダードシート(アップフロント:2列目〜5列目) リクライニングなし(11、12、31列目) |
春秋航空 | |||
エアアジア | エアバス A320 |
186席 180席 |
スタンダードシート ホットシート |
エアバス A330 |
記載なし | プレミアムフラットベッド ホットシート スタンダードシート |
|
ジェットスター | ボーイング 787-8 |
335席 | ビジネス:21席 エコノミー:314席 |
エアバス A320 |
180席 | 記載なし | |
エアバス A321 |
220席 | 記載なし | |
ボンバルディア Q300 |
50席 | 記載なし |
※2019年3月時点の情報です。
「peach」「バニラエア」「春秋航空」は機材が1種類のみです。「エアアジア」も2種類と、やはり機種の数は少ないです。ジェットスターは4種類の機種を持っているので、LCCの中では機種の種類が多い会社ですね。
飛行機の種類は大手航空会社と呼ばれるJAL、ANAで非常に多く、LCCと呼ばれる格安航空会社では少なくなっています。
これは、機材が増えるとその分維持費や機種ごとの免許を持っている操縦士が必要になるため、コストがより多く必要になるからです。
また、同じ会社でも飛行機の種類や国内線・国際線によってWi-FiやPC電源の有無が違います。
これらのサービスを使いたい人は、自分の乗る便の機種が対応しているかどうかよく確認しておきましょう。