旅行のおもな出費である航空券代や宿泊費は時期により大きく変動します。同じフライト、ホテルなら少しでも安く抑えたいもの。
この記事では、オトクに旅行に行ける時期やオフシーズン、曜日について解説します。
旅行者が多くなる時期をオンシーズン、旅行者が少なくなる時期をオフシーズンと呼びます。
オンシーズンには、航空券代やホテル料金など、旅行に関わるサービスの料金が全体的に高くなります。安い時期を狙うなら、できればオンシーズンを避けたいところ。では、オンシーズンとはいつなのでしょうか?
オンシーズンは一般的に、学校や企業が休みになる大型連休です。
・年末年始(12月末~1月初め)
・ゴールデンウィーク(4月末~5月初め)
・夏休み(7月中旬〜9月中旬)
・お盆休み(8月15日前後)
・シルバーウィーク(9月の第3月曜日前後)
・冬休み(2月上旬〜4月上旬)
これらの時期は旅行者が集中するので料金が高くなります。
つぎに、オトクに旅行できるオフシーズンについて解説します。
それでは1年の中で旅行の費用が安くなる時期とはいつでしょう?ここでは、比較的費用が抑えられる4つの時期をご紹介します。
年末年始はクリスマスや年越しなどイベントたくさんあり旅行に行く人も多いため、連休明けから節約する人が多いので、旅行者が少ない時期です。
この時期は多少安くしてでも利用してほしいというサービス提供者側の思いから、料金が安くなる場合が多いです。
また、3月に旅行業界(ホテル、旅行会社、航空会社)の多くが決算期をむかえるため、2月あたりから3月にかけて、売り上げを少しでも伸ばそうと格安料金や決算セールを打ち出す場合も。特に、旅行会社のパッケージツアーは、オンシーズンに比べて破格の値段で出回る可能性が高いので狙い目です。
4月の第1週目はまだ春休みシーズンですが、新生活がスタートする4月中旬からは生活に集中する人が多いオフシーズンです。気温が暖かく旅行しやすい時期なので、1月中旬のオフシーズンと比較すると、料金はやや高めに設定されています。
この時期は気候も穏やかで料金も安い、まさにベストシーズンと言えるでしょう。ただ場所によっては、まだ桜の見頃時期でもあるので、お花見の人気スポットは高めの料金が設定されており、早くから予約も埋まっている場合があるので注意が必要です。
旅行需要のピークであるゴールデンウィークが終わってから夏休み前までの時期も旅行者がガクッと減る時期。さらに、5月下旬には九州地方から徐々に梅雨の時期に突入するので、観光地では夏休みのオンシーズンに向け人員を増やしているにも関わらず、旅行者が少なくなるという穴場です。ホテルや旅行会社は、予約数に応じてお得になるキャンペーンやプランを打ち出すことが多くなります。
6月中旬ごろの沖縄は本土よりも先に梅雨も明けているので、安い価格で夏を先取りできる絶好のチャンスです。
秋の紅葉シーズンが終わる12月上旬は、師走に向けて仕事が段々と忙しくなることもあり、旅行需要は一旦落ち着き料金も安くなります。
この時期は、まだまだ本格的な寒さを迎えておらず、海鮮がグッと美味しくなるころ。景色は楽しめないかもしれませんが、グルメツアーにはもってこいの時期。この時期に狙い目なのは、グルメ&温泉の格安パッケージツアーです。観光客少なめの温泉地で、ゆったりと温泉とグルメの堪能してみてはいかがでしょう。。
ここまでは、国内旅行を中心に紹介してきましたが、次は海外旅行の場合に気を付けるポイントをご紹介します。
海外旅行の場合もオンシーズン・オフシーズンの時期は、国内旅行と基本的には同じですが、現地国内が祝日や連休、大きなイベントが開催される場合は、オンシーズンとなり料金が高くなる傾向に。滞在予定先の国のカレンダー事情も考慮して、安くなる時期を見極める必要があります。
それでは、海外旅行で人気エリアの気を付けるべき時期をみていきましょう。
独立記念日(7月4日)と感謝祭(11月の第4木曜日)はアメリカ各地で盛大なパレードやイベントが行われ、世界中から観光客が訪れるので航空券もホテルの料金も跳ね上がります。
また、重要な国際会議が開かれる時期も料金が高くなるので、こちらもチェックしておきましょう。
東アジアを旅行する場合は、旧正月を意識しておきましょう。「春節」と呼ばれる中国の旧正月は有名ですが、中国以外の国でも旧正月前後に長期休暇を取得して旅行をする人が多くなり、宿泊代が上がったり、航空券や列車、バスのチケットも入手困難となったりします。
旧正月の風習がある国は以下10カ国。
中国・香港・台湾・韓国・ベトナム・シンガポール・マレーシア・インドネシア・ブルネイ・モンゴル
旧正月というと、2月あたりのイメージがありますが、旧暦と新暦(太陽暦)では日にちにズレがあるため、その年によって変わってきます。年明けの1月中旬から2月にかけては、丁度料金が安くなる時期ですが、これら10カ国のどこかに行くなら、必ず旧正月の時期をチェックしておきましょう。
ヨーロッパに行くときは、航空運賃代が安くなる時期は国内旅行と基本的には同じです。安さで言えば冬が一番安くなりますが、緯度が高い地域は日照時間が短くなるので気をつけましょう。
家族で過ごすクリスマス以降、ニューイヤー時期はヨーロッパ国内での旅行者も増えるので、年をまたぐ日程であれば費用もかかります。また、年末年始は早めに休業に入る施設が多いので、せっかく安い時期に行ったのにお目当ての施設が休業中、なんてことがないようしっかり事前に調べておきましょう。
ヨーロッパの宿泊料は、カーニバルやツールドフランス、パリ・ミラノコレクションといった大規模イベントがある時は跳ね上がります。宿泊費もなるべく抑えたい場合は、これらのイベント時期を外すようにしましょう。
オフシーズンでは中々休みが取れない、という人も多いと思います。また、行きたい時期がピークシーズンでどうしようもないということもありますよね。そんな時は、少しでも料金が安くなるよう以下の方法を活用してみましょう。
航空券をお得に購入するなら、早めの予約が断然お得になります。各航空会社には、早めに予約すると運賃が安くなる早期サービスがあります。
例)JALでウルトラ先得(75日前)で予約した場合
東京-大阪間
普通運賃 27,210円
スペシャルセイバー 9,830円
75日前だと約1万円以上安くなります。旅行の予定が決まっている場合は、なるべく早く予約を取るようにしましょう。
航空券代は曜日によっても変動します。金曜日の仕事終わりから旅建つ人が多いので、金・土・日は料金が高くなりがち。月曜日から木曜日が狙い目です。
まとめ
安く旅行に行くには、カレンダー上の休みや大型連休、長期休暇シーズンを避けた時期を狙いましょう。また国内が安い時期でも、海外旅行の場合は国の風習によって高くなることもあるので、注意が必要です。
安くなる時期・方法を知って、お得な旅行を楽しんでくださいね。