あなたは旅行に行く前に、しっかりと計画を立てる派ですか?それともなんとなく行き当たりばったりで、流れに任せた旅を楽しむ派ですか?旅行といっても、一人でじっくりと自分のペースで好きに行動する場合と、大人数のグループでワイワイと楽しむ場合、小さい子供もいるファミリーでの旅行では、選ぶ移動手段や宿泊施設なども違い、全体の予算も変わってきますよね。
旅行のだいたいの骨組みを考えて、ある程度事前に下調べや準備をしておくことで、せっかくの旅行をもっと楽しく、効率も良く、そしてリーズナブルなものにすることができます。「交通」「宿泊」「旅行計画アプリ」にスポットを当てて、国内旅行の計画の際に役立つ予算の立て方と豆知識について、ご紹介したいと思います。
旅行のプランを立て始めるときは、次のような目的をしっかりと決めることから始めましょう。
美味しいものを食べたい、どこか景色の綺麗なところに行きたい、というような漠然としたイメージからでも良いので、優先順位をつけることで、「行き先」「やることリスト」「どこに予算を割くべきか」などがみえてきます。
例えば真っ白い砂浜のあるビーチで、マリンスポーツを楽しみたいという目的であれば、国内なら沖縄県・鹿児島県百合ヶ浜・静岡県入田浜・和歌山県白良浜というように場所が絞られてきます。そこから優先順位をさらにつけて行くことで、予算と時間の配分や、旅行時期などの見当をつけることができます。
旅行慣れをしていない人は、旅行ガイドブックや旅情報のサイトに乗っているようなプランをベースにしながら、自分の行きたい観光スポットやトライしてみたいアクティビティーをプラスしてみると良いでしょう。
旅行の予算を立てる際に、まず決定しておきたいのは移動手段です。飛行機・新幹線・電車・バス・車など、様々な方法がありますが、どれを選ぶかによってかなり費用は違ってきます。
飛行機は他の交通手段と違って、料金がシーズンの影響受けやすいので、気をつけましょう。もし休みを自分で調整できるのであれば、シーズンオフの時期・平日・連休以外の時期を狙うと、以外とリーズナブルにチケットの手配ができます。
事前に休みが取れる時期が分かっている場合は、ANAやJALであれば早めにチケットの予約をすることでお得な割引金額で、航空券の購入もできます。またパッケージプランの利用などで、航空券とホテルの宿泊がセットになるものもあるので、こちらもチェックしてみましょう。
電車や新幹線はシーズンによって金額が変わってくることはありませんが、早めの予約・購入をしておくと安心です。新幹線は乗車予定日の1ヶ月前の午前10時からチケット購入が可能なので、繁忙期にかかりそうという場合は、忘れずに覚えておきましょう。
旅費を抑えたいという人には、夜行バスがオススメです。他の移動手段と比べ、ダントツに安い料金で長距離の移動ができます。また夜行バスの最終は深夜近いことが多く、乗車までの時間を有効的に使えるほか、睡眠さえしっかりと取ることができれば、翌日の朝から旅行を満喫することができるメリットも。
行きたい場所によっては、車を使う方が時間に縛られずに自由に行動できる場合があります。目的地周辺まで公共交通機関で移動し、現地でレンタカーを借りる方法と、自宅からマイカー/レンタカーで移動する方法があります。
乗車人数と有料道路の利用の有無を確認し、公共交通機関とどちらが安くなるかシミュレーションしてみましょう。人数が多くなるほど車での移動がお得になる傾向がありますが、渋滞のリスクや駐車場の見つけやすさ、料金なども視野に入れる必要もあります。
特別な例として、交通機関そのものが旅行の目的になるというものもあり、宿泊機能も備えた「クルーズトレイン」や車窓の景色を楽しみながら移動ができる「観光列車」などがあげられます。
前者であれば、JR西日本の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」、JR東日本「TRAIN SUITE 四季島」、「ななつ星 in九州」などが有名どころ。その他の観光列車も、ラグジュアリーな内装や調度品、素材にこだわった豪華な食事やワインを、素晴らしい景色とともに楽しめる非日常感が人気です。
料金はかなり高額でクルーズトレインともなると1泊数十万円ともなり、予約も募集型企画なので比較的予算と時間に余裕のある人向けです。しかし全国にはリーズナブルな金額で楽しめる、独自の世界観を持ったレストラン列車やトロッコ列車もたくさんあります。各社運行スケジュールや空席情報、お得な割引情報などを案内しているので、ぜひ移動手段プラスαの楽しみとして、チェックしてみてはいかがでしょうか?
宿泊施設も交通手段と同じく、選ぶものによってかなり料金に違いが出る項目です。観光やアクティビティー・レストランなどに予算を割きたい人は、カジュアルなホテルを選び、宿泊施設での贅沢な時間がメインイベントという人は、施設/宿泊内容の充実度やサービスの良さを軸に宿泊施設を選ぶといいでしょう。ここでは主な宿泊施設の特徴と、料金相場についてご紹介します。
豪華な建物とサービスが特徴の高級ホテルです。設備や雰囲気、その他細部にまでこだわった高級感の中で、ワンランク上のステイが楽しめます。予算は最低ランクの部屋でも40㎡ほどの広さの部屋で1泊3万〜4万円くらいはみておきましょう。
高級宿泊施設専門の予約サイトから、お得な限定プランやアップグレードプレゼント付きの予約もできるので、各サイトを比較してみるといいでしょう。
和式の雰囲気が落ち着く宿泊施設で、温泉地や歴史情緒溢れる観光地に多くあります。最近では和洋室や、寝具はベッドというところも増えてきていて、幅広い人たちが過ごしやすいような工夫もされています。
宿泊料金は様々で、安価なところであれば素泊まり1泊数千円の部屋もあり、高級温泉旅館であれば1泊数万円〜ほど。料理のグレードや部屋に専用露天風呂がついているかなどの、条件やオプションによって料金にはかなりの差が出てくる傾向があります。食に重きを置いていない人であれば、素泊まりやバイキング形式の食事を選ぶことで、リーズナブルに泊まることができる旅館もたくさんあります。
ホテル同様、予約サイトを賢く使うことにより、期間限定のお得なクーポンや割引をもらえることもあるので、各社のプランを事前に比べておくとベター。
宿泊費を抑えて他のことに予算を使いたいという人の強い味方には、次のようなものがあります。
・ビジネスホテル…駅前や交通の利便性の良い立地にあり、宿泊費も¥3,000〜¥7,000ほどと安いのが特徴。レストランや大浴場を備えた大規模なものや、全国にチェーン展開しているものもある。
・カプセルホテル…ベッドのみの部屋(カプセル)で泊まることができる、宿泊費を抑えたい人にはオススメの施設。相場は¥2,500〜¥5,000ほどで、駅の周辺や繁華街近くに多い傾向。従来の狭くて窮屈・清潔感がないといったイメージを払拭するような、女性専用フロア完備・充実のアメニティ・高級マットレス使用といった、進化系カプセルホテルも増えてきている。
・民宿…経営者が農林漁業などを営む傍ら、観光シーズンに宿泊施設を提供しているスタイル。素泊まりあれば1泊数千円から、2食付きでも¥6,000〜¥8,000程度。部屋はシンプルでも、地元の新鮮な食材を使った豪華な食事を楽しむことができる場合も。
・ユースホステル…比較的安価宿泊ができる、会員制の宿泊施設。基本的にはドミトリー形式で、追加料金で個室が手配できる場所もある。素泊まりであれば¥3,000〜¥4,000程度。
・ゲストハウス…全国の中でも特に京都と沖縄に多い、バックパッカーなどに愛用されているドミトリー式の格安宿泊施設。料金は 1泊¥1,000〜¥3,000程度で、長期滞在者や外国人に人気の傾向。
旅行を効率よくするアプリを利用することで、楽しく旅の計画を始めるところから、記録を残すところまで簡単にできます。また旅行にかかる各種料金をメモに残すことで、全体の予算を把握しやすくなるので、オススメです。
ここでは一人旅でももちろん、大勢での旅行で情報をしっかり共有したいというときにも大活躍の、4つのアプリについてご紹介します。
旅行・出張・遊びのしおりを簡単に計画できる、デザインも楽しいアプリです。しおりの表紙には好きな画像を入れて、カスタマイズできます。スケジュール内には、待ち合わせ時間のお知らせや遅刻防止に便利なアラーム機能も。
行きたい観光スポットやレストランの公式HPや情報サイトのリンクを貼ることもできるので、いちいち調べ直す手間もありません。スケジュールはメールやLINE経由で他の人と共有もでき、持ち物チェックリストやお土産リストの作成も簡単。
観光スポットを追加するだけで、代わりにルート作成をしてくれる便利な旅行計画アプリです。日付を選び、観光スポットを追加していくと移動時間の計算もしてくれます。出発時間・滞在時間・交通手段や行きたい場所の順番を並び替えることで、効率よく旅の計画を練ることができるスグレモノです。
観光スポットも、全世界のかなり詳細なデータを保有しているのが特徴で、外観写真・営業時間・公式HPもチェック可能なうえ、オフラインでもスケジュール確認ができ、とても便利です。
旅行の日程・目的地・タイムスケジュールを書き込み、仲間と共有を簡単にできる大人数の旅行にも便利なアプリです。宿泊料金・お土産代・交通費など旅行中にかかった全員での経費を入力していくことで、合計いくらかかったかを自動計算してくれるので、旅行後に清算をする場合、とても役に立ちますね。
旅行の予定を立てるときに必要なスケジュール帳・アラーム機能・持ち物リスト・お土産リストなどが、全てそろっているアプリです。旅行中に撮った写真も、自分でキャプションをつけて場所の紹介として投稿もできます。
また他の人がすでに投稿している画像やお得な情報を参考にすることも可能。LINE・SNS・メール・QRコード読み取りで友達を招待して、旅行の計画を共同編集できる楽しみもあります。
せっかくの旅行を効率的に、そしてより楽しく計画するための情報をお届けしましたが、いかがだったでしょうか?一から十まで全てを決めてしまわなくても、ポイントポイントをおさえた予定を立て、事前にチケットやホテルの予約・購入をすることでより予算も立てやすく、リーズナブルに旅を楽しむことができますね。
また最新の便利アプリを利用もしつつ、ぜひ自分に合った旅行計画をするときの参考にしてみてください。