山形県中央にそびえる月山のふもとにある温泉街。肘を折った僧がこの地の湯に浸かったらたちまち傷が癒えたという言い伝えがあり、古くから湯治場として使われてきました。豊かな自然に囲まれ、銅山川沿いに広がるのどかな街に温泉宿が点在しています。江戸時代から続く老舗「大友屋旅館」は源泉かけ流しの大浴場や山形の旬の食材を使った料理が魅力。川沿いに佇む「元河原湯」は景色の良い露天風呂が人気です。入浴飲みで利用できる宿が多いので、日帰りで気軽に湯めぐりも楽しめます。肘折温泉の名物は朝市。早朝からカランコロンと下駄の音が響き始め、路面に採れたての野菜やくだものが並びます。浴衣姿で朝の温泉街を歩けば旅情もひとしお。古き良き日本を思い起こさせるノスタルジックな光景です。売店ではかりんとう饅頭やだんごを販売しており、食べ歩きもおすすめです。肘折温泉へのアクセスは山形市・鶴岡市から車で約1時間20分ほど。公共交通機関でのアクセスは「新庄駅」から村営バスで約1時間です。