苔寺は京都市西京区にある臨済宗の寺院で、正式名称を西芳寺(さいほうじ)といいます。開山は奈良時代の天平年間(729~749年)といわれており、1200年以上の歴史があり、本堂は昭和44年に再建されたもので、本尊である阿弥陀如来を祀っています。
庭園は上段は枯山水、下段は池泉廻遊式庭園の二段に分かれており、上段は現在非公開。下段は黄金池を中心に、さまざまな木々や苔で覆われた美しい庭園です。池の近くには千利休の次男・千少庵によって建立された茶室「湘南亭」があり、国の重要文化財に指定されています。
新緑や紅葉と、四季の自然に染まる庭園と建物の調和のとれた姿は、風光明媚な京を感じられる景観です。また、冬は庭園の保守や管理の観点から庭園の拝観を行っていない場合がありますので、事前の確認をおすすめします。
バスでのアクセスは京都バス「苔寺・すず虫寺」を下車して徒歩3分ほどです。境内に駐車場はないので車でのアクセスの際は近隣のコインパーキングを利用しましょう。