高山寺は京都市右京区梅ヶ畑栂尾にある真言宗系の寺院です。建永元年(1206)に明恵上人という僧が創建したとされています。
数多くの宝物を所蔵していますが、なかでも有名なのが鳥獣戯画(鳥獣人物戯画)です。平安後期から鎌倉前期にかけて制作された4巻の戯画絵巻で、その長さは約44mもあります。
動物たちが戯れる様子を擬人化し、さまざまなシーンが描かれています。動物たちの豊かな表情や、右から左へとコマのように物語が進んでいく構図は日本のマンガの原点ともいわれています。
また、高山寺は日本ではじめて茶が作られた場所としても知られています。臨済宗の開祖である栄西が宋から持ち帰り、山に植え育てたとされています。毎年11月には、新茶を献上する献茶式が行われます。オンラインショップでは、鳥獣戯画をモチーフにしたグッズや御朱印長などが販売されています。バスでのアクセスは各路線「栂ノ尾」下車してすぐです。バス停近くには、無料の市営駐車場があります。