南禅寺は京都市左京区にある寺院で、臨済宗南禅寺派の大本山です。
法堂、方丈、三門などの建物によって構成されています。中心へ続く道にある三門(重要文化財)は見る者を圧倒させる壮大な建築です。三門の奥にある法堂は南禅寺の中心であり、法式行事や法要が行われる重要な場所です。幾度かの戦火による焼失を経て、1909年に再建されました。
法堂の奥には大小さまざまな部屋によって構成される方丈があり、内部には多くの障壁画が絵画が飾られ、国宝に指定されています。方丈の軒先から見える庭園は江戸時代初期の代表的な枯山水庭園で、一面に広がる白砂で描かれた模様(砂紋)が洗練された雰囲気を作り出しています。
三門のそばにある観門亭では南禅寺や京都にちなんだお土産が販売されています。
境内の南側にある水路閣・疏水は、琵琶湖から京都市内へ水を引く水路として1890年に建てられました。赤レンガのアーチが連なる水道橋はノスタルジーを感じさせます。南禅寺の前にある料亭・順正では、名物の湯豆腐や湯葉をはじめとした京の食を堪能できます。