知恩院は、京都市東山区にある寺院で浄土宗の総本山です。浄土宗の開祖であり知恩院を創建した法然上人と阿弥陀如来を本尊として祀っています。法然上人の御影(みえい)を祀る「御影堂(みえいどう)」は間口45m、奥行き35mの壮大な建築で、国宝に指定され、御影堂前には徳川2代将軍秀忠公の命で建立された巨大な三門が建ち、その堂々たる姿は見る者の心に訴えかける強さがあります。
そして、知恩院には古くから伝わる七不思議があります。御影堂から各建物へ向かう「鴬張りの廊下」は七不思議の一つで、歩くと鴬の鳴き声に似た音が出てそれが「法(ホー)聞けよ(ケキョ)」と聞こえ、不思議な仏様の法を聞いているような感覚がするといわれています。ほかにも白狐が置いたとされる「忘れ傘」や、どこから眺めても見る人の正面からにらんでいるように見える「三方正面真向の猫」など、見どころがたくさん。法然上人にちなんだ御朱印を授かることができ、御影堂前の売店では多数の商品を取り扱っています。