真如堂は京都市左京区にある寺院で、正式名称を鈴聲山真正極楽寺(れいしょうざん しんしょうごくらくじ)といいます。比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺で、永観2年(984年)に戒算上人という僧が建立しました。阿弥陀如来をご本尊としており、年に一度だけその姿を拝むことができます。
応仁の乱を描いた「真如堂縁起」、沙羅双樹の下で横になる釈迦の入滅を描いた「大涅槃図」、極楽浄土をイメージさせる「観経曼荼羅」など、歴史的にも価値の高い絵巻や美術品を所蔵しています。家内安全、厄除開運、交通安全などのご利益があり、さまざまなお守り、御朱印を授かることができます。現在の本堂は、度重なる戦火の焼失の後に1717年に再建したもので、どっしりとした佇まいは鎮座する阿弥陀如来、不動明王の威厳を感じさせます。本堂の向かい側に建つ高さ約30メートルの三重塔は、真如堂のシンボルともいえる建物です。
落ち着きのある境内には桜、紫陽花、もみじなど四季の花が咲き、自然と建物の調和を感じる美しい景観を作り出し、日本庭園をモダンにアレンジした「随縁の庭」も見どころです。