興福寺国宝館は、法相宗の大本山である興福寺の伽藍のひとつです。興福寺は天智8年(669)、藤原鎌足が病気を患った際に夫人・鏡女王が回復を祈願したのが起源とされています。国宝館は僧侶が食事をする食堂があった場所にコンクリート造の宝物収蔵庫として建てられました。奈良時代の『阿修羅像【八部衆】』、 鎌倉時代の『木造千手観音菩薩立像』など、多数の国宝が収蔵・展示されています。
敷地内には、国宝館のほかにも複数の伽藍があります。西側にある中金堂は、朱塗りの柱と黒い瓦屋根のコントラストが美しい建築です。国宝館へのアクセスは「近鉄奈良駅」から徒歩7分ほどです。
道路を挟んだ向かい側にある奈良公園には春日大社や国立博物館があります。公園内には1000頭以上の野生の鹿がいて、売店で販売されている鹿せんべいをあげて鹿と触れ合うことができます。