秋田県秋田市にある美術館で、秋田の資産家・平野政吉が制作した藤田嗣治の作品をメインにさまざまな作品を収蔵・展示しています。藤田嗣治は、1920年代のパリで活躍したエコール・ド・パリと呼ばれる画家たちを代表する1人です。日本画の技術を油彩に取り入れ、彼の描くなめらかな白色は「乳白色の肌」と呼ばれ、当時のパリを席巻しました。猫や女性をモチーフにした絵を多く残したことでも知られています。晩年はカトリックの洗礼を受けレオナール・フジタという名を受けました。昭和12年当時の秋田を描いた幅20mの大壁画『秋田の行事』は、秋田県立美術館を代表する作品のひとつ。ほかにも『眠れる女』『自画像』など数多くの藤田の作品を目にすることができます。建物は「光の教会」や「表参道ヒルズ」を手がけたことで知られる建築家・安藤忠雄の設計。三角形をモチーフにしており、天井や壁など、あらゆる場所に三角形が取り入れられています。
美術館北側にある千秋公園は、桜やツツジなど季節の草花が生い茂るおすすめの散策スポットです。JR「秋田駅」から徒歩10分、専用駐車場はないので近隣の有料駐車場をご利用ください。周辺にはビジネスホテルをはじめとしたいくつかの宿泊施設があります。