大原美術館は、倉敷で活躍した実業家大原孫三郎が昭和4年に亡くなった洋画家・児島虎次郎を記念して、翌年の昭和5年に設立した日本初の西洋美術中心の市立美術館です。三度ヨーロッパに渡った虎次郎は、制作に励むかたわら美術品の収集も行いました。虎次郎の作品をはじめとした西洋、日本の美術品が数多く展示されています。『和服を着たベルギーの少女』や『里の水車』など、虎次郎の東洋的感覚と西洋のエッセンスを感じられる作品が展示されています。
そのほか主要な作品にクロード・モネの『睡蓮』、ポール・ゴーギャン『かぐわしき大地』などがあり、なかでも国内に二つしかないエル・グレコの作品のひとつ『受胎告知』が有名です。
ミュージアムショップでは所蔵作品の複製画やポストカード、ここでしか手に入らないオリジナルグッズが販売されています。また、隣には「カフェ エルグレコ」があり、レトロモダンな空間でコーヒーや軽食を楽しめます。美術館前には倉敷のシンボルである倉敷川が流れ、風情ある街並みが続いています。最寄りの倉敷駅からは美術館のある美観地区までは徒歩15分ほど、館内に駐車場はないので車でのアクセスの際は周辺の有料駐車場をご利用ください。