伊賀上野城は三重県伊賀市にあった城で、現在はその地に復興天守閣が建っています。
天正13年(1585)に伊賀上野藩主・筒井定次が築城したのが始まりで、その後何度かの倒壊を経て、昭和10年(1935)に現在の天守閣が復興されました。城の外壁と黒の瓦屋根の優雅な姿から「白鳳城」とも呼ばれます。映画や小説の舞台にもなっており、司馬遼太郎の紀行文『街道をゆく』にも登場します。藤堂高虎が本丸西に築いた高さ約30mの石垣は大阪城と並び日本一の高さを誇っており、当時の築城技術の高さを感じられる壮観な造りです。敷地内に植えられている桜が春には城との美しいコントラストを作り出します。伊賀市は能楽の祖・観阿弥の生誕地であり、中秋の名月の時期にはお城の仮設舞台で能、狂言が演じられます。城の窓口や天守閣入り口では御城印帳を販売しています。
城のある上の公園内には、忍者に関する展示やショーが見られる「伊賀流忍者博物館」や松尾芭蕉生誕300年を記念して建てられた「俳聖殿」などがあります。
伊賀鉄道「上野市駅」から徒歩6分、バス停「公園東口」から徒歩すぐです。また、公園内には有料駐車場があります。