大報恩寺は、真言宗宗智山派の寺院で、千本釈迦堂とも呼ばれます。鎌倉初期の安貞元年(1227)、僧・義空上人により創建されました。
本堂は建設当時のもので、国宝に指定されています。応仁・文明の乱の際にも手厚い保護を受け、奇跡的に戦火をまぬがれた京洛最古の木造建築です。
境内にある鎌倉時代の仏師・快慶作「十大弟子像」、快慶の弟子の定慶作「六観音像」はどちらも重要文化財に指定されています。
また、日本の面のひとつである「おかめ」発祥の地として知られています。境内にあるおかめ塚は縁結びや夫婦円満、子授けのご利益があります。境内中央には「阿亀桜」と呼ばれる大きな枝垂れ桜が佇んでいます。春先には満開を迎え、境内を鮮やかに彩ります。
12月には京の師走の名物「大根焚き」が行われます。悪病を取り除き健康増進を願う行事で、じっくり味付けして煮込んだ大根がふるまわれます。バス停「千本上立売」から徒歩5分、最寄りの「北野白梅町駅」からは徒歩12分ほどです。