誓願寺(せいがんじ)は、京都市中京区にある寺院で浄土宗西山深草派の総本山です。飛鳥時代、天智天皇6年(667)に天皇の命により創建されました。清少納言や和泉式部、秀吉の側室・松の丸殿が帰依したことから女人往生の寺とも呼ばれます。
また、落語発祥の地でもあります。浄土宗の僧・策伝上人は、難しいお説教に親しみやすいよう笑い話を入れ、それがとても好評でした。その話を集めた書物「醒睡笑(せいすいしょう)」が落語のネタ本になったことで「落語の祖」と呼ばれるようになりました。10月初旬には策伝忌を営み、落語の奉納が行われます。記念品として、和泉式部や策伝上人にちなんだお守りや御朱印帳を授かることができます。境内前の新京極はカフェや飲食店が立ち並ぶ繁華街なので、ランチや休憩利用におススメです。
誓願寺へは「京都河原町駅」から徒歩約5分、「三条駅」からは徒歩約8分。バス停「河原町三条」からは徒歩約5分で行くことができます。