永観堂は京都市左京区永観堂町にある浄土宗西山禅林寺派の総本山の寺院「禅林寺」の通称で、仁寿3年(853)に空海の弟子「真紹」が開山しました。古くから「秋はもみじの永観堂」と言われるほど紅葉の名所として知られ、シーズンになると約3,000本のもみじの樹々が庭園を綺麗に彩ります。
また、山禅林寺派の総本山として楓におおわれた釈迦堂や開山堂などの諸堂が回廊で結ばれているのが特徴で、山上には京都市内の眺望が素晴しい多宝塔が建てられています。本堂にある重要文化財、阿弥陀如来像は「みかえり阿弥陀」と呼ばれ、顔が斜め後ろに向けられています。そのため、正面からは横顔を拝むことができ、左側へ周ると正面からお顔を観ることが出来ます。
永観堂へのアクセスは、京都駅からバスが出ているので便利。京都市営バス5号系統「南禅寺・永観堂道」下車で行くことができ、周辺には京都動物園や日本最大級の高さを誇る三門を構える南禅寺など、観光スポットが複数点在しているのでこちらも合わせて立ち寄ってみましょう。