六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)は、京都市東山区小松町にある臨済宗建仁寺派の寺院です。お盆には先祖の霊が冥途から迷わず帰ってこられるよう迎える「精霊迎え(六道まいり)」が行われ、特別御朱印を授かることができます。
珍皇寺には、いくつかの不思議な伝説・言い伝えがあります。寺名にある六道とは仏教の教えの一つで、人は地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅(阿修羅)道・人道(人間)・天道という6つの世界を輪廻転生(生まれ変わり)するといわれています。珍皇寺には六道の辻、この世とあの世の境目があり、冥界への入り口だと信じられてきました。
本堂の裏手には「冥土通いの井戸」があります。平安時代に嵯峨天皇に使えた小野篁(おののたかむら)はとても優れた人物でしたが、寄行で知られていました。彼は閻魔大王の役人だという伝説があり、冥土へ通うのにこの井戸を使ったと云われています。あの世や冥土など、不思議な言い伝えのあり見どころの多いお寺です。バス停「清水道」から徒歩5分、最寄り駅の「清水五条駅」からは徒歩10分ほどです。