羅城門跡は京都府京都市南区唐橋羅城門町にある史跡です。羅城門とは794年(延暦13)に建設した平安京の正門であり、羅生門とも呼ばれ、芥川龍之介の小説『羅生門』に出てくることで有名です。入母屋造の屋根を持ち、高さ約21メートル、幅35メートルで朱塗りの巨大な門であったと言われています。現在は唐橋羅城門公園になっており、公園内にはひっそりと石碑が佇んでいます。小説『羅生門』のほかにも数々の作品のモチーフ、創作の源泉となり、羅城門には鬼が出るという言い伝えがありました。大江山の鬼・酒顛童子(しゅてんどうじ)を倒した源頼光の四天王の一人・渡辺綱が羅城門へ行ったときに鬼と遭遇し、戦いの末片腕を切り落とし撃退したといわれています。
さまざまな歴史や文化が生み出されてきた京の史跡巡りのひとつとしておすすめです。羅城門跡はバス停「羅城門」を下車してすぐの場所にあります。