寂光院は、天台宗の尼寺で、推古2年(594)に聖徳太子が父・用明天皇の弔うために建立されたとされています。『平家物語』に登場することでも知られ、平清盛の娘・建礼門院が終生を過ごした場所です。
比較的小さな寺院ですが、階段を登ると門の奥に見える境内と本堂は静かな美しさのある光景です。
本堂の隣には「汀の池」は鯉がゆらゆらと泳ぎ、池の横に生えているモミジは、秋には鮮やかな紅葉を見せてくれます。本堂の再建を記念して建てられた「鳳智松殿」では、平家物語ゆかりの文化財を展示しています。客殿ではお抹茶とお菓子を頂きながら、休息のひとときを過ごすことができます。
周辺は京の豊かな自然に囲まれており、いくつかの茶屋やお土産屋さんがあります。バス停「大原」から徒歩15分ほどで、境内の道路を挟んだ向かい側には専用の有料駐車場があります。