毘沙門堂は京都市山科区にある天台宗の寺院です。七福神のひとつ毘沙門天をご本尊として祀っています。急な石段の上にある仁王門には、寛文五年(1665年)に建てられた阿吽の二天像が護ります。
仁王門の奥の本殿は朱塗りの美しい建築です。境内西側には元禄六年(1693年)に移築された勅使門があり、紅葉の季節には、境内の外から門へ続くなだらかな階段が散紅葉で赤く染まり、その美しい光景を見に多くの人が足を運んでいます。前庭には樹齢150年を超える枝垂れ桜があり、毘沙門堂のシンボルとなっています。
北側には晩翠園(ばんすいえん)があり、江戸初期の回遊式庭園で、池の周りに亀石や千鳥石が配置された美しい景観です。
ご本尊である毘沙門天や張り子の寅のお守りや、庭園の自然をイメージした絵柄の御朱印帳を授かることができます。
最寄りの山科駅からは徒歩20分ほどで、境内には駐車場があります。