等持院(とうじいん)は、京都市北区等持院北町にある臨済宗天龍寺派の寺院です。暦応四年(西暦1341年)に足利尊氏が天龍寺の僧・夢窓国師を迎えて創建されました。
足利氏の菩提寺であり、足利尊氏が信仰したとされる利運地蔵尊、足利歴代の将軍像と徳川家康像が安置されています。本堂には、安土桃山時代に活躍した画家・狩野興以の襖絵があり、年一回の寺宝展で公開されます。
夢窓国師作といわれる庭園は、古い木々や鮮やかな草花に彩られ、四季を通して見られる美しい景色が魅力です。また、境内北側にある茶室・清漣亭は足利義政の好みと伝えられ、ひっそりとした落ち着い佇まいが庭園の自然と調和しています。書院でのお茶会は気軽に参加することができ、四季折々の表情を見せる庭園を眺めながらお茶と茶菓子を頂けます。足利尊氏の念持仏といわれる利運地蔵尊の御朱印を授かることができ、参拝の記念におすすめです。
バスでのアクセスは「等持院南町」下車徒歩8分ほど、電車でのアクセスは「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅」から徒歩5分ほどです。