赤ちゃんがいるご家庭は、家族で帰省・旅行をする際に飛行機を使う場合、何かと気になることがたくさんあると思います。
飛行機にはいつから乗れるのか、座席は、料金は、飛行機に乗っている間はどうしたらいいのかなど、わからないことだらけですよね。
赤ちゃんと安全にフライトを楽しむために、知っておきたい注意点や料金などををまとめてご紹介します。
赤ちゃんは飛行機にいつから乗れる?
国内線・国際線ともに、生後8日から搭乗できます。
航空会社によって明確な決まりがない場合もあるものの、生後7日未満の新生児を飛行機の乗せるのはおすすめできません。
(医師の診断書があれば、7日未満でも可能な航空会社もあります。)
特に長時間のフライトの場合は、お母さんの体調や赤ちゃんの負担を考え、医師などに相談の上で決めましょう。
5歳以下の乳幼児には必ず同伴者が必要です。
JALやANAでは、同伴者は国内線の場合12歳以上、国際線は16歳以上と定められています。
満3歳未満の子どもは、大人1名につき2名まで同伴でき、1名のみ無償にて搭乗できます。
ただし、出産予定日から28日以内の方が同伴できる幼児は1名のみ。
また、出産予定日から28日以内の場合は医師の診断書や、医師の同伴が条件となる会社もあります。
年齢制限や同伴の条件は、航空会社によって異なりますので、利用する際は各航空会社に確認しましょう。
赤ちゃんが飛行機に乗る際、運賃も気になりますよね。航空会社によって異なりますが、
2歳未満の赤ちゃんの運賃は、座席を使用する場合と使用しない場合(膝上で抱っこする場合)で異なります。
さらに、2歳もしくは3歳以上は座席が必要となりますが、小児運賃の設定がある会社とない会社があります。
LCC(ローコストキャリア)の航空会社(Peach、ジェットスター・ジャパン、バニラエアなど)では小児運賃の設定がなく、座席を使用する場合は大人運賃となります。以下チェックしてみましょう。
【国内線】
航空会社 | 座席を使用しない | 座席を使用 |
---|---|---|
JAL | 無料 | (小児割引)各種運賃から25%割引 |
ANA | 無料 | 券種・路線により変動 |
ピーチ | 無料 | 通常運賃 |
ジェットスター | 無料 | 1,530円 |
エアドゥ | 無料 | 券種・路線により変動 |
スカイマーク | 無料 | 券種・路線により変動 |
スターフライヤー | 無料 | 券種・路線により変動 |
ソラシドエア | 無料 | 券種・路線により変動 |
FDA | 無料 | 券種・路線により変動 |
スプリングジャパン | 無料 | 1,500円 |
今回は国内線のみ紹介しました。国際線は路線や区間ごとに細かく分けられています。
予約前に搭乗予定の航空会社の規定をチェックしておきましょう。
座席を使用しない場合でも座席を使用する場合でも、座席指定の際にはインターネットではなく、電話予約が必要な航空会社が多いです。
また、1つの機体に搭乗できる乳幼児の人数は制限があるため、必ず電話で確認しましょう。
また、指定できない座席もあります。例として、ANAの場合を紹介します。
・非常口座席
・他の乳児連れの方と同じ座席列(座席列の酸素マスクに個数制限があるため)
・ファーストクラス(全機)
・ビジネスクラスも一部の機種では利用できず、座席が限られている機種もあり
また、2歳未満の幼児が座席を取る場合、チャイルドシートの使用が義務づけられています。
チャイルドシートの貸し出しを行っている航空会社も多いですが、数に限りがあるので予約前にしっかり確認しましょう。
バジネットとは航空機に備え付けられたベビーベッドのことで、利用するには事前予約が必要になります。
国内線や、LCCでは設置されていない会社も多いので、予約前にしっかりチェックしておきましょう。
座席を取らない場合は、ずっと膝上に乗せることになるので長距離ではなかなか大変です。
JALの場合は国際線のみ、ANAの場合は国際線、国内線の一部の便を除いてバジネットが設置されています。利用を希望する際は、搭乗の48時間前までに予約をしておく必要があります。
数に限りがあるため、必ず希望通りに利用できるとは限りません。使用できる体重は、JALは10.5kg、ANAは10kgまでです。
赤ちゃん連れで飛行機に乗る前、フライト中の機内で気をつけたいことをまとめました。
しっかりシミュレーションして必要な手配や準備を行い、旅に備えてみてくださいね。
お腹が空くと赤ちゃんは泣いて知らせてくれますよね。飛行機内で同じことが起こらないようにお腹を満たしておきましょう。
短時間のフライトであれば眠ったままフライトを終えることもできます。長時間のフライトでも、お腹が満たされていれば赤ちゃんも比較的落ち着いて過ごしてくれます。
次にお腹が空きそうな時間も予測しやすく、早めにミルクや授乳の準備もできますね。
赤ちゃんはなるべく搭乗前には寝かさずに過ごし、飛行機に乗ってから疲れて眠ってしまう…といった状態がベスト。
体を動かせる月齢の赤ちゃんは、飛行機に乗る当日は、いつもより多めに遊ばせておきましょう。
空港内にキッズスペースがある場合は活用してくださいね。
赤ちゃんが泣いてしまったときはおもちゃがあると安心です。お気に入りのおもちゃでもいいですし、好奇心がある赤ちゃんならいつもと違うおもちゃのほうが熱中して遊んでくれることもあります。赤ちゃんの性格に応じて選びましょう。
また、航空会社によってはおもちゃの提供や絵本の貸し出しなどのサービスを提供しているので、困ったときはキャビンアテンダントに相談しましょう。
搭乗時、他のお客さんと並んで乗るとなると、赤ちゃんがぐずったりしてなかなか乗り込めないこともあります。
子ども連れの場合は優先的に搭乗させてもらえることが多いため、係員に声をかけて優先的に搭乗させてもらいましょう。
余裕をもって乗り込むことができますし、乗り込んでからゆっくりと荷物の整理や出し入れもできます。
お腹を満たして搭乗しても、飛行機に乗っている間にお腹がすいてしまうかもしれません。
ミルクや離乳食は必ず手荷物に入れ、機内ですぐに食べさせてあげられるようにしましょう。ミルクはお湯が必要となりますが、係員に声をかけるとミルク作りのサポートも受けられます。
ただし、麦茶などをマグに入れて機内に持ち込むのは少し危険です。気圧の変化で開けるときに吹き出してしまうことがあるので、麦茶を持ち込む場合は、紙パック式のものが安心です。
赤ちゃんを連れていると、フライト中に何が起こるかわかりません。前の座席を足で蹴ってしまったり、仰け反って隣の席の人に当たってしまったり…親としてはハラハラですよね。
赤ちゃんが乗っていることを知らせるために、周りの人に一声かけておきましょう。
赤ちゃんも、大人と同じように耳の痛みを感じます。離陸前、着陸態勢に入る前に耳抜きしてあげましょう。
赤ちゃんはおむつが気持ち悪いとぐずってしまいます。こまめにおむつ交換が必要になりますね。おむつ替えができる場所(トイレ)の場所をあらかじめ確認しておきましょう。
赤ちゃん、お子様連れでも快適に利用できるよう、各航空会社ではさまざまなサービスを行っています。
各航空会社ごとにサービスを一部抜粋してご紹介。
・ミルク作りのお手伝い
・おむつ替え専用テーブル
・専用毛布の貸し出し
・ベビーと楽しむ空たびBOOK
・ベビーカー貸し出し
・電動カート
・事前改札サービス
・チャイルドシート無料預かり
・ベビーカー貸し出し
・粉ミルク用のお湯提供
・化粧室におむつ交換台を設置
・ベビー用品無料預かり
・ベビーカー貸し出し
・紙おむつの用意
・ミルク作りのお手伝い
・ミルク作りのお手伝い
・授乳カーテン席
・絵本、ぬり絵セット貸出
・ベビーベッド
・ミルク作りのお手伝い
・お子さま用コンテンツ
・ベビーカー貸出
・事前改札サービス
・ベビーカー貸出
・優先搭乗サービス
・ミルク作りのお手伝い
・ベビー用品無料預かり
赤ちゃん連れで飛行機に乗ろうと思うと、確認しておかなければいけないことはいっぱいあります。不安も心配もありますが、事前にしっかり準備さえしておけば赤ちゃんとのフライトも楽しめるはず。航空会社のサポートも積極的に利用して快適な空の旅を過ごしましょう。