北海道稚内市にある稚内空港は、昭和35年に1,200m滑走路が整備され運用開始しました。昭和59年には1,800m滑走路を有するジェット機対応空港として運用し、稚内と東京を結ぶジェット機が就航しました。昭和63年には冬期の安全性向上を目指し2,000m滑走路へと拡張し、さらに平成21年に就航率向上のため2,200m滑走路が完成しました。礼文空港に次いで「日本最北端に位置する空港」としても知られ、現在は「北海道エアポート」が民営化運営を行っており、ANAによって稚内と羽田、新千歳を結ぶ定期便が就航されています。また、稚内からは周辺の離島を結ぶフェリーが出ているほか、市街地から空港へのアクセスも便利なことに加え、宗谷地域の物流拠点としても重要な役割を担っています。

丘珠空港は札幌市東区丘珠町の陸上自衛隊丘珠駐屯地の飛行場であり、札幌市中心部からは6km北に位置しています。1942年に旧陸軍が飛行場を設置し、1961年に札幌飛行場として利用されるようになりました。1500mの滑走路1本を備えた、航空機使用事業などの小型機が常駐する空港として防災や報道、遊覧飛行といった様々な業務に利用されています。空港ビル2Fには札幌の歴史を分かりやすく学ぶことができる展示コーナーがあり、レストランで食べることができる丘珠名産のたまねぎを使用したカレーやラーメンが人気です。また、3Fの展望デッキからは飛行機やヘリコプターなどを間近に見ることができます。札幌駅からは車で約25分、最寄り駅の札幌市営地下鉄東豊線「栄町駅」からは車で約5分程とアクセスの良さも特徴となっています。